COLUMN家づくりコラム
10月19日は「イクメンの日」! 父さんたちの座談会子育て~パパのじかん~@さいたま市
イキイキとしてるお父さんって、かっこいい〜♬
仕事も遊びも全力で楽しむ父親は、子どもにとって自慢であり、あこがれの存在です。ということで、そんなお父さんたちが集うパパコミュニティ「おやじの会」のみなさんに、父親の子育てについて語ってもらいました。
向かって左から岡野さん、高橋さん、本間さん、小林さん
※座談会は感染症対策を十分に講じて実施しています
「おやじの会」とは何ですか?
岡野 さいたま市立芝川小学校の男性の保護者によるコミュニティです。8年前からスタートしました。主な活動は、学校行事の手伝いのほか、キャンプファイヤーや焼きいも大会などを学校や地域と協力しながら催しています。それから、校内でヤギの飼育もしています。小学校の子どもたちと一緒に学校近くの土手までヤギの散歩に行くこともあります(笑)
「おやじの会」の活動を通じて子どもたちに伝えたいことは?
小林 この会は、お父さんたちが楽しめる交流の場です。子どもには父親が楽しく活動している姿を見て、大人になっても楽しいことがあるということを感じてくれたらうれしいですね。
高橋 僕はコミュニティを通じ、参加している子どもたちには自分の子どもと同じように接します。子どもたちにとって、自分の親以外の大人とふれ合うことはとても大切なことだと感じています。
岡野 創立48年とまだ新しい小学校のため、正直なところ、学校を軸にした地域の結びつきがまだ浅いんです。子どもが卒業しても学校や地元の人たちと一緒に地域のコミュニティ活動し続けることで、だんだんと深まるのかなと。そういう地道な活動を子どもたちにちゃんと見せていきたいと思っています。
自分の子どもの育児に対して普段からどのように参加していますか?
小林 もとから“家事の分担”という概念は持っていません。自分のやれることをやっていますね。
高橋 僕も同じ。今は家庭それぞれにさまざまなライフスタイルを送っているから、夫婦もジェンダーレスで対等であるべきだと思いますね。
本間 うちも同じですが、食事は自分が担当しています。家族が喜んで食べてくれるのがうれしいですね。でも、子どもたちを「叱る」担当にもなっているせいか、子どもたちから恐れられています(涙)。
妻とのコミュニケーションで気をつけていることは?
高橋 妻とは互いに遠慮せず言いたいことを言い合っています。だから、その分ぶつかり合うことも多いですね。でも、本音で向き合っているということだから、それも大切なことなんだと思っています。
小林 僕は、妻に対してできるだけ自分の考えていることや思っていることを伝えるようにしています。
どのように子どもの成長をサポートしていきたいですか? また、自分が目指す“おやじ像”はありますか?
高橋 うちは3つ子なのですが、子どもたちには常にみな平等に接しています。そして、「父親」や「子ども」といった立場の概念を持たず、子どもたちとは何でも話し合える一番近い友達のような存在でいたいと思っています。
本間 視野や可能性を広げてほしいから、子どもたちには何でも経験させたい。それから、時に子どもとぶつかったときは、子どもの考えを聞きつつ、僕の考えもきちんと伝えて向き合いたいです。たとえ嫌われても貫いていきたい。それが自分の目指すおやじ像かな。
岡野 きっかけや環境が整っていれば、子どもの可能性は広がるんです。大人の役目はそこが一番大事かなと。だからこそ、できる限り、子どもの可能性を伸ばす環境を作ってサポートしていきたいですね。
それぞれに子育ての哲学を持ちながら、しっかりと子どもと向き合い、そして日々を楽しむ「おやじの会」のみなさん。笑顔の絶えないパパたちでしたが、その言葉ひとつひとつに育児に対するまっすぐな思いを感じました。
新米パパへのメッセージ
小林 司さん(中学3年生の息子のパパ)
“子どものため”と思いすぎないように、まずは何事も自分が楽しむようにしましょう。また、子どもが心配だからとあまり手を差しのべすぎないように、ぐっとこらえることも時に必要です。
本間 直(なお)さん(中学1年生の娘と小学3年生の息子のパパ)
リアルタイムに子どもの感情を見ていくことが大事です。そして互いに教え合い、高め合える親子の関係を築けるよう、子どもと一緒に育ちましょう。
高橋 洋平さん(小学4年生の3つ子の息子たちのパパ)
育児には、同じ3つ子がいるパパたちのコミュニティに入り、交流の中で育児のヒントを得ていました。育児に行き詰まったとしても、同じパパ同士で共感しながら刺激を受け、楽しい時間を共有できるからおすすめです。
岡野 友敬さん(中学3年生の息子のパパ)
親は最初から親として生まれたわけでも教育を受けたわけでもありません。だからこそ、いろんな人たちとつながって、刺激を受けながら子育てを楽しんでいきましょう。まずは、自分が楽しむことが大切です。
写真/織田桂子 取材・文/山口瑠美子(ピースなじかん編集部)
※本記事は『ピースなじかん』2021年秋号vol.20掲載「父さんたちの子育て座談会 パパのじかん」をイエタッタ埼玉用に再編集して掲載しております。