COLUMN家づくりコラム

平屋の一戸建てが人気の理由とは?相場や間取りアイデア、メリット・デメリットを解説

イエタッタ編集部
2023.03.23

 

近年、平屋の一戸建て住宅が幅広い世代から人気を集めています。平屋にはたくさんのメリットがある一方、デメリットも存在するため、双方あわせてしっかりと把握しておきたいところです。

本記事では、平屋の一戸建て住宅の魅力や相場、おすすめの間取りアイデアや注意点などを解説します。後悔のない家づくりの参考にしてください。

 

- INDEX - 

  1. 平屋の一戸建て住宅とは?
  2. 平屋の一戸建て住宅が人気を集めている理由
  3. 平屋の一戸建て住宅のメリット
  4. 平屋の一戸建て住宅のデメリット
  5. 平屋の一戸建て住宅の目安や相場
  6. 平屋一戸建て住宅のオススメ間取り・アイデア
  7. 平屋を建てる前に知っておきたい注意点
  8. まとめ

 

平屋の一戸建て住宅とは?

「平屋」とは、一階建て住宅を指す言葉です。上階や階段がなく、居住に必要な部屋がすべてワンフロアにある家を、平屋の一戸建て住宅と呼びます。

 

日本では、1965年頃までは平屋の家が主流でした。しかし、大正時代以降の土地の高騰や人口増加にともなって住宅の在り方も変化し、限られた土地に多くの家を建てようと、二階建て住宅が中心となっていったのです。今でも、「マイホームといえば二階建て」とイメージする人は少なくないでしょう。

 

近年になって、おしゃれで使いやすい間取りの平屋や、フラットハウスと呼ばれるリノベーションされた平屋などが続々と登場しています。いま、平屋の一戸建て住宅のよさが見直されはじめているところです。

 

 

平屋の一戸建て住宅が人気を集めている理由

国土交通省の調査からも、近年、平屋の建築数が増加していることがわかります。

 

参考:建築着工統計調査|国土交通省 

 

少子化・核家族化が進み、二階建て住宅を必要とする大家族が減少している現在、夫婦のみ、あるいは子どもが一人、といった家庭にとって二階建ての家は広すぎるのかもしれません。

さらに最近は、「シンプルな暮らし」を望む人も増えています。コンパクトな平屋は、「効率的な生活動線を実現しやすく、掃除や管理が楽な家」としても注目が高まっているのです。

 

 

平屋の一戸建て住宅のメリット

平屋の一戸建て住宅は、一階建てでコンパクトだからこその魅力を持っています。ここでは、代表的なメリットを4つ紹介します。

 

子ども・高齢者が安心して住める

平屋の一戸建て住宅は、ワンフロアでバリアフリー化しやすいのが特長です。階段でのつまずきや転倒・転落事故の心配もありません。子どもから高齢者までが安心して暮らせます。

また、家族全員が同じフロアで生活する点もポイントです。家全体への目が行き届きやすいため、異変があっても早めに察知できる可能性が高いでしょう。

 

台風や地震に強い構造

平屋の一戸建て住宅は、建物の重心が低く、壁面積の少ない建物です。基礎にかかる負担も少ないため、構造が安定しやすく、耐震性が高いとされています。

地震や強風による建物の揺れは、上層階にいくほど大きくなるものです。台風や地震の被害を受けやすい地域で平屋住宅が多く採用されている点からも、揺れへの強さがわかります。

 

天井が高い開放的な空間の家がつくれる

上階がない平屋の一戸建て住宅では、天井を高めに設計することが可能です。そのため、縦の空間を有効に使えて、開放感を演出できます。

間取りを工夫しやすいのも、平屋住宅の特長のひとつです。ふすまや障子といった可動式の建具を活用すれば、必要に応じて空間の大きさを調整できる点は、ワンフロアならではのメリットでしょう。

 

住宅維持コストが節約できる

外壁塗装や屋根の修理も、メンテナンス面積が少ない平屋の一戸建て住宅であれば、コスト削減が叶います。足場の設置が必要ないケースも多く、その場合はよりメンテナンスが楽になります。

不具合を早く見つけられる点も大きなメリットでしょう。屋根が低い平屋住宅では、修理箇所の早期発見・早期対応がしやすいのも魅力です。

 

 

平屋の一戸建て住宅のデメリット

メリットの多い平屋の一戸建て住宅ですが、デメリットも存在します。検討前にしっかりと把握しておきましょう。

 

二階建て住宅よりも広い土地が必要

平屋を建てる際には、延床面積と同じ広さの土地が必要です。庭付きともなると、かなり広い土地を用意しなければなりません。

また、土地探しでは、周辺環境のチェックも必須です。上階がない平屋は、採光や風通しが周りの建物の高さによって大きく左右されてしまうためです。都心部で条件を揃える土地を見つけるのは厳しいと予想されます。

 

プライバシーの確保が難しい

平屋は、外から家のなかが見えやすい傾向にあります。寝室も一階にあるため、防犯面で不安を感じる人も多いでしょう。間取りや外構などで「外から見えない・入られない」工夫が必要です。

屋内では、家族の気配を感じられる反面、プライバシーが保ちにくい側面もあります。ライフステージに合わせて変更できる間取りにしておくのがおすすめです。

 

 

平屋の一戸建て住宅の目安や相場

ここでは、平屋の一戸建て住宅を検討している人のために、広さの目安や費用相場について解説します。

 

平屋の一戸建て住宅の敷地目安

平屋の一戸建て住宅を建築する際に必要な延床面積は、3LDKで20後半から30坪程度、4LDKで30坪以上といわれており、30坪弱というケースが多いようです。これに希望する駐車場や庭の広さを足したものが、現実的な目安となります。

 

都心部や変形地などで多くみられる狭小地に建てる場合には、平屋よりも二階建て・三階建て住宅のほうが適することも少なくありません。土地条件と照らし合わせながら、最適な選択ができるようにしておきましょう。

 

平屋の一戸建て住宅の坪単価相場

平屋の建築費用の坪単価は、二階建て住宅よりも高くなりがちです。延べ面積が横に広がる分、基礎と屋根の広さが必要で、建築コストも上がってしまいます。基礎や屋根は家のなかでも建材費がかかる部分ですので、面積が大きくなればなるほど、建物の価格も高くなります。

 

一般的な平屋であれば、ハウスメーカーで70~80万円、工務店で60~70万円が相場だとされています。30坪で考えた場合、1,800~2,400万円あたりが価格の目安となるでしょう。

 

 

平屋の一戸建て住宅の間取り・アイデア

平屋の一戸建てで心地よく機能的な暮らしを実現するために参考にしたい間取り・アイデアを紹介します。

 

勾配天井で 

勾配天井とは、斜めに設計されている天井のことです。勾配によって、壁の高さと縦への空間が生まれます。自然と目線が上へと抜けるため、開放感を演出できます。圧迫感も軽減され、部屋を広く感じられることでしょう。

高窓(壁面の高い場所に設けられる窓)を設置すれば、自然光を取り入れやすくなり、採光性も得られます。 

 

間仕切りや段差がない便利な間取り 

間仕切りを減らしたり、極力段差をなくした設計を施したりすることで、開放的で暮らしやすい空間をつくることが可能です。開放感を演出できるだけでなく、掃除ロボットで家全体を掃除できるようにもなるのです。

AI家電が多くの家事をこなす時代を迎えたいま、テクノロジーとの相性もよい平屋は時代に対応する便利な家ともいえます。

 

 

平屋を建てる前に知っておきたい注意点

あとから「こんなはずではなかった……」と後悔しないために、平屋を建てる前に知っておきたい点もチェックしておきましょう。

 

平屋の一戸建て住宅は高額になりやすい

平屋は一坪あたりの建築費用が高く、広い土地を要する住宅です。土地価格も含めると、同じ延床面積の二階建て住宅よりも、トータルコストが上回るケースも少なくありません。さらに、防犯性を高めるための防犯ガラスや人感センサー、ホームセキュリティーへの加入といった対策にも、費用が必要となります。

 

日当たりや風通しを考慮する必要がある

平屋は、高さのない住宅です。二階建て住宅とは違い、家の中心部分は日当たりや風通しが悪くなりやすい傾向にあります。かといって、あまり間取りを開放的に設計しすぎると、外から室内が丸見えになるおそれもあります。建築には知識や経験が求められるため、平屋の一戸建て住宅の建築実績が豊富な建築会社に依頼するのが安心です。

 

 

まとめ

平屋の一戸建ては、コンパクトでスマートな暮らしを実現する住宅です。土地探しや建築費用面の難点はあるものの、長く住むことを考慮すると、維持の手間や費用が低減でき、幅広い世代で安全に暮らしやすい点は大きな魅力ではないでしょうか。

 

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