COLUMN家づくりコラム

工務店に注文住宅を依頼する方法とは?メリットや工務店選びのポイントも解説

イエタッタ編集部
2023.12.25

注文住宅を建てたい人のなかには、工務店に依頼したいと考えている人もいるのではないでしょうか。この記事では、工務店に依頼して注文住宅を建てる方法を解説します。ハウスメーカーとの違い、工務店に依頼するメリットやデメリット、工務店選びのポイントについても解説するので、実際に注文住宅を工務店に依頼する際の参考にしてください。

 

- INDEX -

  1. そもそも工務店とは?
  2. 工務店は3タイプに分類される
  3. 工務店とハウスメーカーはなにが違うのか
  4. 工務店の注文住宅はこんな人におすすめ
  5. 工務店に注文住宅を依頼する方法や手順
  6. 失敗しない工務店を選ぶためのポイント
  7. 工務店に注文住宅を依頼するメリット
  8. 工務店に注文住宅を依頼するデメリット
  9. 工務店に注文住宅を依頼する際の注意点
  10. まとめ

そもそも工務店とは?

 

工務店とは、建築に関するさまざまな工事を請け負い、管理する工事請負建設業者です。一般的な工務店は営業エリアが狭く、地域に密着した活動をしています。そのため、問題や困ったことがあれば、迅速な対応が期待できます。依頼者の条件に合った自由設計が工務店の魅力であり、地域の特徴や需要に応じた家づくりが得意です。

 

工務店は3タイプに分類される

 

工務店は大きく分けると3つのタイプになります。ここでは、それぞれの特徴について解説します。

 

1. 地域密着タイプ

 

地域密着タイプの工務店は、拠点としている地域の住宅施工を主に請け負っています。地元民とのつながりが深く、地域の特徴に合わせた住宅を建てられることが魅力の1つです。家族経営や、少ない人数で経営している場合が多く、会社の規模は比較的小さくなります。

 

2. 独立自営タイプ

 

独立自営タイプの工務店は、営業から施工管理まで、一通りの業務を自社で行います。従業員は比較的多く、地域の需要に応じた独自の設計や施工ができることが特徴です。ハウスメーカーのように規模も大きいため、広いエリアに対応できます。

 

3 フランチャイズタイプ

 

フランチャイズタイプの工務店は、本部があるフランチャイズに加盟します。本部が建材の手配や工法・規格を開発して共有するため、工務店は施工に専念できることが強みです。コストが抑えやすく、小さな工務店でも市場での競争力を高められます。

 

工務店とハウスメーカーはなにが違うのか

 

工務店とハウスメーカーが大きく異なる点はいくつかあります。それぞれの違いと特徴を解説します。

 

工務店の特徴

 

全国展開しているハウスメーカーとは異なり、多くの工務店は特定のエリア内で小規模経営をしています。間取りやデザインの自由度が高く、希望やこだわりに沿った設計ができることが、工務店の大きな特徴です。

 

工務店は設計や資材の加工などを自社で行うため、工期が長くなる傾向にありますが、ハウスメーカーよりコストが抑えられる点も特徴といえます。問題や困ったことが起きた場合は、地域密着型のメリットを活かした、迅速な対応が期待できます。

 

ハウスメーカーの特徴

 

ハウスメーカーは全国各地に営業拠点があり、対応エリアが広くなります。工務店との大きな違いは、住宅展示場やモデルハウスで住宅を見学できることです。しかし、広告や展示場・モデルハウスを管理するための費用が上乗せされるので、建築コストは工務店より高くなります。

 

ハウスメーカーは、用意されたプランからデザインを組み合わせ、住宅を建てます。設計の自由度は低くなりますが、効率的に施工が進められるので工期は短いことが特徴です。住宅完成後も、長期保証や定期点検が標準化されているため安心です。

 

工務店の注文住宅はこんな人におすすめ

 

工務店の注文住宅には多くの特徴があります。特徴を踏まえたうえで、どのような人に向いているのか解説します。

 

間取りや内装、導線にこだわりたい

 

工務店は、ハウスメーカーよりも設計の自由度が高いので、間取りや生活導線などにこだわりたい人におすすめです。間取りや内装の具体的なイメージがあり、工務店と綿密に打ち合わせを重ねられる人に向いています。

 

工期が長くても余裕がある

 

自由設計の注文住宅を依頼する場合、工務店側が一から作業を行うため、工期が長くなる場合もあります。工務店は時間に余裕があり、工期が長引いても、こだわりや希望に沿った注文住宅を建てたい人向きです。

 

工務店に注文住宅を依頼する方法や手順

 

ここでは、工務店に注文住宅を依頼する方法や手順を解説します。実際に注文住宅を建てる際の参考にしてください。

 

まずは資金計画を立てる

 

注文住宅を建てたいと考えたら、まずは資金計画を立てます。月々の返済は、無理なくできる程度の借入額に設定することがポイントです。住宅ローンを利用して注文住宅を建てる場合は、金融機関で事前審査をする必要があります。

 

依頼したい注文住宅のイメージを固める

 

住宅は見た目だけでなく、部屋数や生活導線など、住空間を想像しながらイメージを固めることが大切です。住宅展示場や見学会で実際に住宅を見ると、イメージが湧きやすくなります。できるだけ具体的にイメージしておきましょう。

 

住宅を建てる土地を見つける

 

土地探しは、予算配分を間違えないためにも工務店選びと並行して進めましょう。インターネットで検索する方法や、不動産会社に足を運んで検索を依頼する方法などがあります。工務店によっては、土地を探してくれる場合もあるので確認しましょう。

 

依頼する工務店を探す

 

依頼する工務店は、数社にプランや見積もりを依頼し、比較しながら検討しましょう。工務店によってコストや構造が異なるため、見積もり条件は統一すると分かりやすくなります。また、相性のよい工務店を見つけることも重要です。

 

間取りや内装などの打ち合わせを行う

 

依頼する工務店を決めたら、具体的な打ち合わせを行い、正式に契約します。間取りや内装、部屋の広さなど、希望やこだわりたい部分を伝えましょう。プランの作成が終わると大きな変更はできないので、疑問に思うことは確認し、後悔のない設計にすることがポイントです。

 

土地の契約を済ませる

 

金融機関の住宅ローン本審査をクリアしたら、土地の契約を済ませます。土地代金だけではなく、さまざまな手数料が発生するので、事前に確認しておきましょう。決済や所有権移転登記が完了したら、買主が所有者になります。

 

注文住宅の着工となる

 

全ての契約が完了したら、住宅の着工となります。工事により、近隣住民へ迷惑をかける場合があるため、必ず着工前に挨拶を済ませましょう。着工後はできるだけ現場に足を運び、職人と交流を深めながら進行状況を確認することで、後のトラブル回避につながります。

 

竣工後に注文住宅が引き渡される

 

竣工後には、間取りや壁や床の汚れ・傷、不具合はないかを確認する内覧を行いましょう。気になる箇所があった場合は、修理をしてからの引き渡しとなります。全てに納得できたら、引き渡し書類にサインをしましょう。引き渡しが済めば、入居が可能です。

 

失敗しない工務店を選ぶためのポイント

 

注文住宅を依頼する際に、失敗しないためのチェックポイントを解説します。工務店を選ぶ際の参考にしてください。

 

工務店のサイトや口コミ

 

SNSやインターネット上の口コミは、実際に住宅を建てた人の評価を見られるので、工務店選びに役立ちます。複数の口コミを見て、総合的に判断をしましょう。公式サイトがある工務店では、更新頻度や内容が充実しているかを確認することもポイントです。

 

自社設計や施工実績

 

工務店は、会社ごとに業務内容が違います。自社で設計から施工まで請け負っている場合、最後まで責任をもって作業してくれます。施工実績を確認し、信頼して任せられる工務店を選びましょう。

 

有資格者の在籍数

 

信頼できる工務店は、優れた従業員や職人が在籍している場合が多くなります。建築士や施工管理技士など、有資格者が多いことは技術力の判断基準の1つになります。担当者の人柄も、工務店選びの大切なポイントです。

 

工務店に注文住宅を依頼するメリット

 

工務店に注文住宅を依頼すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、代表的なメリットを3つ解説します。

 

住宅設計の自由度が高い

 

工務店で注文住宅を依頼するメリットとして魅力的なことは、自由度の高さといえます。一からつくり上げる自由設計なので、さまざまな要望に応じてもらいやすくなります。こだわりの家づくりを実現するのであれば、工務店がおすすめです。

 

価格が比較的リーズナブルである

 

工務店では、コストを低く設定しても注文住宅が建てられるというメリットがあります。工務店の建築資材は決められていない場合が一般的であり、部屋ごとに資材を選ぶことが可能です。方法次第でコストを抑えられるのは、自由設計の強みといえます。

 

地域の特徴に合った注文住宅が建てられる

 

工務店は、地域に根差して活動する場合が多く、地域の特徴や環境を考慮した注文住宅が建てられます。風土や交通事情も熟知しているため、生活環境に適した設計が期待できるのもメリットの1つです。

 

工務店に注文住宅を依頼するデメリット

 

工務店にもデメリットはあります。デメリットを踏まえたうえで、依頼するべきか検討しましょう。

 

品質にムラがある可能性が高い

 

注文住宅を依頼する工務店によって、職人の技術が異なるため、品質にムラがある可能性が高いことがデメリットです。工務店を選ぶ際は、施工実績の数や口コミをよく確認し、注意深く検討する必要があるでしょう。

 

工期が長い場合が多い

 

工務店は設計から素材の加工、施工まで自社で請け負う場合が多く、工期が長くなる傾向にあります。依頼主の希望やこだわりに沿った住宅を一からつくるため、工期が長くても待てる人は、工務店を選んでもよいでしょう。

 

工務店に注文住宅を依頼する際の注意点

 

工務店を選ぶ際に、気をつけるべき注意点もあります。ここでは2点解説するので、参考にしてください。

 

工務店には住宅展示場やモデルハウスはない

 

工務店は、住宅展示場やモデルハウスを持っていないことが多く、完成した住宅をイメージしにくいといえます。完成見学会や、依頼する工務店で施工した住宅のカタログや写真が見られる場合もあるので、情報は積極的に収集しましょう。

 

経営状況が安定している工務店に依頼する

 

工務店は小規模である場合が多いため、経営状況に着目しておくことが大切です。万が一倒産した場合、サポートが受けられない可能性もあります。万が一の事態に備え、住宅の完成までをサポートしてくれる制度に加入している工務店を選びましょう。

 

まとめ

 

地域密着型で活動する工務店の注文住宅には、多くのメリットがあります。住宅が完成するまで長い期間がかかりますが、こだわりの詰まった注文住宅に住みたいという人には工務店がおすすめです。

 

イエタッタ埼玉では、施工事例やモデルハウスがある工務店を紹介しています。見学先がマップと連携する間違いにくい予約システムが魅力です。住宅を建てる際に役立つ見学会やセミナーなど、イベントも掲載しています。ぜひ一度、イエタッタ埼玉で、理想を形にしてくれる工務店を探してみてはいかがでしょうか。

   

>>自分にあった施工会社と相談してみる

 

>>自分にあったモデルハウスで相談してみる

 

執筆:イエタッタ埼玉編集部
注意:2023年12月25日時点の情報を基に執筆しております。最新情報と異なる場合がございます。