COLUMN家づくりコラム
ファミクロ(ファミリークローゼット)の必要性は?おすすめの間取りや注意点を解説
ファミクロとは、ファミリークローゼットの略称です。家事動線が短縮されたり、居住スペースを確保しやすかったりなどのメリットがある一方で、デメリットや注意点もあります。そこで本記事では、ファミクロを検討している人に向けて必要性や注意点を解説します。ファミクロを配置しようか迷っている人は、ぜひ役立ててください。
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ファミクロとは何か
ファミクロとは、ファミリークローゼットやファミリークロークのことを指します。ランドリールームやシューズクローゼットなどに併設することが多く、利便性が高いと人気があります。ウォークインタイプやウォークスルータイプなどの種類があるため、確認してみましょう。
ウォークインタイプ
ウォークインタイプのファミクロは出入り口が1箇所で、クローゼットに入って服などを置きます。入り口が1つなので壁面が多く、収納できる量を増やせます。ファミクロの入り口に扉をつければ、プライバシーを確保しやすいです。ただし、次に解説するウォークスルータイプと比較すると、動線の改善効果は少ないデメリットがあります。
ウォークスルータイプ
ウォークインタイプのファミクロは出入り口が2箇所です。部屋と部屋の間にウォークスルータイプのファミクロを配置することで、動線がコンパクトになりやすい特徴があります。ただし、ウォークインタイプと比べると壁面が少なくなるため、収納量が少なめになります。
ファミクロが必要な理由とは
ファミクロを配置することでどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、ファミクロが必要な理由を5つ解説します。
1.家事動線が短縮される
ファミクロを配置することで、家事動線が短縮されます。家事動線とは、料理や洗濯などの家事をするときの人の動きを表す線のことです。家事動線が短くなるほど、効率よく家事ができていることを表します。たとえば、ランドリールームにファミクロを併設すれば、洗濯物を洗う干す片付ける際に家事動線が短縮されます。
2.整理整頓しやすい
ファミクロで大きな収納スペースを確保することで、服はもちろん帽子やバッグ、タオル、布団などもまとめて収納できます。ものの定位置を決めやすくなるため、片付けがしやすい点もファミクロならではのメリットといえます。
3.掃除しやすい
ファミクロに服やバッグなどをまとめて置くことで、掃除の度に部屋を整理する手間が省けます。掃除するために部屋のものを移動させる必要がなくなるため、スムーズに掃除をスタートできるでしょう。
4.居住スペースを確保しやすい
家に保管するものの量などにもよりますが、ファミクロを設けることで、他の部屋のクローゼットをフルサイズにしなくてすむ可能性があります。各部屋のクローゼットを小さくすることで、その分、居住スペースを広く確保しやすくなります。
5.出かけるときに準備しやすい
ファミクロに服やバッグをまとめて整理し、鏡を取り付ければ、出かけるときの準備がしやすくなります。ファミクロで服を着替え、そのまま鏡で身なりをチェックし、玄関に行くという流れがスムーズになりやすいです。出かける前に家の中を行ったり来たりすることが少なくなりやすい点も、ファミクロを配置するメリットといえるでしょう。
ファミクロのデメリット
ここまでファミクロの必要性を見てきましたが、デメリットも存在します。ここで3つのデメリットを確認しましょう。
まとまったスペースが必要
家族全員分の服などを収納するためには、大きなスペースを確保しなければいけません。このため、面積に余裕がないと家全体の部屋数が減ったり、狭くなったりする可能性があります。まとまったスペースを確保できなかったり、服などのものが多かったりする場合は注意が必要です。
プライバシーを守るための工夫が必要
ファミクロには家族全員分の服などを置くため、家族間でのプライバシー確保が難しくなりやすいです。子どもが小さなころは問題ないかもしれませんが、思春期に入ると嫌がられるケースも少なくありません。将来のことを考えて、プライバシーを守るための工夫が必要です。
服をすべて収納できるとは限らない
家族の人数やファミクロの大きさ、服などのものの数にもよりますが、すべてファミクロに収納できるとは限りません。収納するものが多かったり、ファミクロのスペースに十分に確保できなかったりする場合は、オフシーズンの服を別室に収納するなどの工夫が必要になるでしょう。
ファミクロに必要な広さの目安
ファミクロに必要な広さは家族の人数や、収納するものの数によって異なります。あくまでも目安にはなりますが、家族が4人の場合だと、3畳以上はファミクロのスペースとして確保したいところです。ファミクロ内で着替えなどもできるように広めのスペースを確保したいなら、4畳以上のスペースがあると安心できるでしょう。また、扉を付けないオープン収納ならスペースを有効に活用しやすくなります。
ファミクロの間取り例
ファミクロを配置する際は間取りをよく考えることが大切です。ここで4つの間取り例をチェックしましょう。
ランドリールームに併設する
ファミクロをランドリールームに併設すれば、洗濯物の収納や着替えの準備がしやすくなります。ランドリールーム内に服をたたむスペースや、アイロンがけできるスペースを確保すれば、より家事動線がシンプルになるでしょう。
寝室と子ども部屋の間に配置する
寝室と子ども部屋の間にファミクロを配置する方法もおすすめです。家族みんながファミクロを使いやすくなるだけでなく、収納するものの管理が楽になりやすいです。
シューズクロークにつなげる
玄関のシューズクロークとファミクロをつなげる間取りもよいでしょう。シューズクロークに靴や上着、傘、手袋など、外出の際に必要な身の回り品をまとめる方法がおすすめです。ファミクロに鏡を置けば、身なりの最終チェックがしやすくなります。
パントリーに併設する
ファミクロをパントリーに併設することで、食事の用意をしながら洗濯機を回す、洗濯物を片付けるなど、同時進行で家事を進めやすくなります。家事動線をシンプルにしたい人に適した間取りです。
ファミクロを検討する際の注意点とは
最後に、ファミクロを配置する前に知っておきたい注意点を3つ解説します。
使い方を具体的に検討する
実際にファミクロのある家に住んだ場合を想像し、どのように使うか具体的に考えます。家族内で話し合うだけでなく、必要に応じて工事士にも相談してみるとよいでしょう。
プライバシーに配慮する
いつでも安心して使えるような、ファミクロの間取りを検討することが大切です。たとえば、ファミクロをリビングなどにつなげると、来客時に利用しにくくなるので注意しましょう。
家族全員が使いやすい間取りにする
ファミクロ内に置くものの位置を決めるなどして、家族全員が使いやすいファミクロを目指しましょう。事前にルールを設定しておくことで、子どもたちも手伝いがしやすくなります。
まとめ
ランドリールームやパントリーなどにファミクロを併設すると、家事動線が短縮されたり、居住スペースを確保しやすくなったりなどのメリットがあります。使い方を具体的に検討し、家族全員が使いやすい間取りを考えてみるとよいでしょう。
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執筆:イエタッタ埼玉編集部
注意:2024年4月24日時点の情報を基に執筆しております。最新情報と異なる場合がございます。