COLUMN家づくりコラム

賃貸VS持ち家。迷ったらライフスタイルを考えるといいって本当?

イエタッタ編集部
2022.11.02

暮らしの基盤となる家ですが、「賃貸の家に住み続けるか」または「持ち家を建てるか」の選択で迷う人も少なくありません。

多くの人が、お金や仕事など様々な理由から一歩を踏み出せずにいます。

このような悩みを解消する方法の1つとして、ご自身のライフスタイルに注目してみましょう。

 

今回は賃貸と持ち家のメリットやデメリット、そしてライフスタイルに注目する理由などをまとめました。

 

-INDEX-

  1. 全国の住宅事情
  2. 賃貸のメリットとデメリット
  3. 持ち家のメリットとデメリット
  4. ライフスタイルに合っているのはどっち?

 

全国の住宅事情

まずは全国的な持ち家と賃貸の推移を知りましょう。

 

新設住宅着工戸数の推移

 

国土交通省 新設住宅着工数の推移

 

引用元:国土交通省 新設住宅着工戸数の推移

 

グラフを見ていただくと、持ち家と賃貸の両方が緩やかに減少しています。

そして、国土交通省が発表した『令和3年度 住宅市場動向調査報告書』によると、注文住宅(持ち家)または賃貸を選択した理由として下記の内容が挙げられています。

 

住宅の選択理由

 

持ち家の方は、新築や一戸建てであることに加えて、信頼できる住宅メーカー(不動産業者)であることも大きな理由となっているようです。

一方で賃貸の場合は家賃や立地環境、住宅の設備やデザインを理由に選択している傾向があります。

 

それでは、全国の持ち家と賃貸の推移や選択理由を理解したところで、続いては埼玉県の住宅事情を確認していきましょう。

 

埼玉県の住宅事情

埼玉県の新築住宅着工戸数の推移は、次の通りです。

 

埼玉県の新設住宅着工統計

 

引用元:埼玉県 新設住宅着工統計

 

埼玉県の新設住宅着工戸数は全国で5位と上位です。また持ち家率では65.9%と全国で30位にあります。

その背景としては、他都道府県からの転入者数も多く全国で3位、また出生数の全国で5位と暮らしやすいのではと読み取ることができます。

 

引用元:統計からみた埼玉県のすがた2022 ダイジェスト版

 

ここまでは、全国と埼玉県の住宅事情を確認しました。

それでは、賃貸と持ち家のどちらが自分に合っているのか詳しく見ていくために、それぞれのメリットとデメリットを紹介します。

 

 

賃貸のメリットとデメリット

賃貸のメリットとデメリットは、次になります。

 

賃貸のメリット

 

  • 固定資産税や住宅ローンがかからない
  • 持ち家よりも引っ越しが気軽にできる
  • 住宅設備などが壊れた場合は、基本的に大家さんが負担してくれる
  • 子育て世代など家族構成によっては、一戸建て賃貸もある 

 

通常、家を建てると固定資産税や住宅ローンが発生します。しかし賃貸の場合は、「人から家を借りている状態」のため支払う必要がありません。

また、その土地にとどまる必要もないことから、引越しに対するハードルも低くなります。

住宅設備の修理費も、持ち主である大家さんが基本的に負担してくれます。

 

賃貸のデメリット

 

  • 家賃がかかる
  • リフォームが難しい
  • キズや汚れに注意しなければならない
  • 高齢になると借りられる家が限られてくる
  • 断熱などの住宅性能が低いものが大半
  • 音などのプライバシーの確保が難しい場合がある

 

賃貸では、住宅ローンや固定資産税が発生しない代わりに家賃を支払わなければいけません。そして、家を借りているためリフォームが難しく、キズや汚れにも持ち家以上に気をつける必要があります。

断熱性能などが高いものがほぼ見当たらず、安心安全や快適に暮らすことが叶えにくい点を理解したうえで選びましょう。

 

また、ある程度の収入がないと家を借りることは難しく、高齢になるほど借りづらくなります。

 

持ち家のメリットとデメリット

持ち家のメリットとデメリットは、次になります。

 

持ち家のメリット

 

  • 予算次第で理想に近い家をつくれる
  • 高性能な住宅で安心安全、快適に暮らすことを選べる
  • 音などのプライバシーの確保ができる
  • リフォームが自由にできる
  • 資産になり、売却できる可能性がある
  • 住宅ローンの返済が終われば金銭的負担は軽減される
  • 住宅購入の負担を軽減できる制度もある

 

自分の所有物である持ち家は、理想に近い家を建てられ、リフォームも自由に行えます。

外からの視線や音などに対して、プライバシーをしっかりと確保できる点も魅力でしょう。

 

また賃貸の場合は、暮らしている限り家賃を支払い続けなければいけませんが、持ち家は住宅ローンの返済が終わると固定資産税やメンテナンス費のみの支払いとなります。

そのため、働いている間にローンの返済を完了すると、老後の負担を減らすことにも繋がるのです。

 

持ち家のデメリット

 

  • 賃貸と比べて引っ越しが難しい
  • メンテナンス費は全て自分で支払う
  • 購入する際の金銭的負担が大きい

 

持ち家がある状態で引っ越しをする場合は、建てた家を置いて移り住むことになります。

そのため「せっかくお金をかけて建てたのに、暮らさないのはもったいない」と思う人も多いでしょう。

「家を売る」という選択肢もありますが、相場や土地の問題などによって売れないこともあります。

これ等の理由から、引っ越しに対するハードルが上がってしまうのです。

 

また、持ち家は自分の所有物です。

住宅設備の修理費やメンテナンス費なども自分で支払うことになります。

家を建てる際の、建設費や頭金などの負担も大きいでしょう。

 

 

ライフスタイルに合っているのはどっち?

自身のライフタイルは

 

ここまでは、賃貸と持ち家のメリット・デメリットをお伝えしました。

以上を踏まえて、自身のライフスタイルにはどちらが合っているかを考えてみてはいかがでしょうか。

 

例えば、県外への転勤が多く、奥さんと2人で暮らしている場合。家を建てたとしても、その地でずっと暮らすことは難しいでしょう。

現時点ではお子さんもいないため、単身赴任となると奥さんを1人残すことになります。このような理由から、今は持ち家より賃貸を選択する方が良いかもしれません。

 

また、転勤もなくお子さんが学校に通うようになることには、今の住まいが手狭になりはじめます。

さらに更新時期が近くなると引越しを考えるようになります。

でもお子さんの学区を変えたくないなどのことを考えると、賃貸で暮らすより持ち家で安定した暮らしを選ぶ方が良いかもしれません。

 

上記のような、メリットとデメリットを自分のライフスタイルと照らし合わせることで、良い選択ができます。