COLUMN家づくりコラム

【2023年最新版】節電や脱炭素対策、家庭の省エネに使える補助金をご紹介

イエタッタ編集部
2023.04.21

 

近年の物価高騰に伴い、電気代・ガス代が上昇し、家計の大きな負担となっています。

 

例えば、埼玉県内に電気を供給する東京電力が試算する平均モデルの電気料金によると、2021年1月は6,317円だったものが、1年後の2022年1月には7,631円、さらに2023年1月にはなんと9,126円まで上昇しています。

※【平均モデル】は従量電灯B・30A契約、使用電力量:260kWh/月で算出

 

また、世界的に「カーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量と吸収量が等しいこと)」が注目され、政府も「クリーンエネルギー戦略」を国の重点施策として掲げています。

 そうした背景から、省庁や各自治体では、脱炭素化及び国民の負担軽減のため、省エネ設備の導入を積極的に推奨しています。そして、省エネ設備の購入費用に対して補助金を支給しています。

 

「省エネ設備の補助金」と言うと、太陽光発電や蓄電池等、個人にとって比較的大きな投資になり、かつ専門知識が求められそうな設備のみ対象になると思ってしまうかもしれません。しかし、近年は省エネ型エアコン・冷蔵庫、LED電球等、身近な家電の買い替えに対して補助が下りる場合もあります。

 

そこで今回は、埼玉県の自治体で公募されている2023年度版「省エネに使える補助金」をご紹介します。(2023年4月18日現在の情報です)

 

- INDEX -

 

猛暑に備えよう!エアコン購入に使える補助金

電気代がかかる家電の代表格としてエアコンが挙げられます。そのため、各世帯の電気代の負担を軽減するため、省エネエアコンの導入費用に対して補助金を支給している自治体もあります。

 

なお、省エネができればどのエアコンでも対象となる訳ではありません。「統一省エネルギーラベル4つ星以上」、「省エネ基準達成率114%以上」等の条件を求められる場合があります。補助金が求めるエアコンの要件と購入予定のエアコンの仕様を照合しておきましょう。

また、エアコンだけでなく、電気冷蔵庫等の他の家電に対しても補助を出す自治体もあります。

 

エアコン・冷蔵庫の購入に使える補助金
名称 公募機関 補助上限 補助率 申請期間
(2023年度)
狭山市省エネエアコン
普及促進補助事業
埼玉県
狭山市
4万円 1/2 2023/5/8~
予算終了まで
電気冷蔵庫の
買換え補助制度
埼玉県
鴻巣市
1万円 1/5 2023/4/1~
2024/3/29

 

 

光熱費節約の強い味方!給湯器・太陽熱温水器購入に使える補助金

電気代節約のために省エネエアコンを対象とする補助金が出ているように、ガス代節約のために省エネ給湯器を対象とする補助金が出ている場合があります。

また、「太陽熱温水器」と言う太陽熱で水を沸かして温水にする装置が近年注目されており、この装置の購入に対して補助金を支給している自治体もあります。

 

給湯機・太陽熱温水器の購入に使える補助金
名称 公募機関 補助上限 補助率 申請期間
(2023年度)
草加市地球温暖化
防止活動補助金
埼玉県
草加市
2万円 10/10 2023/4/1~
2024/1/31
上尾市省エネ対策
推進奨励金
埼玉県
上尾市
1万円 1/2 2023/5/8~
予算終了まで

 

 

照明を省エネに!LED電球の交換に使える補助金

近年施工された住宅のほとんどはLED照明を使っていますが、古い住宅ではまだ旧式を利用しているところも少なくありません。

そこで自治体によっては、LED照明器具の購入を支援しているところもあります。

 

LED購入に使える補助金
名称 公募機関 補助上限 補助率 申請期間
(2023年度)
白岡市住宅創エネ・
省エネ機器設置補助金
埼玉県
白岡市
1台
5千円
1/2 2023/4/14~
予算終了まで

 

 

将来のスタンダード!電気自動車購入に使える補助金

環境にやさしい次世代自動車として電気自動車やプラグインハイブリッド自動車、燃料電池自動車等が注目されており、各自動車メーカーでも販売されています。

そこで、自治体の多くは電気自動車等の購入をした個人に対して、一定額の補助を出しています。

 

電気自動車等の購入に使える補助金
名称 公募機関 補助上限 補助率 申請期間
(2023年度)
埼玉県電気自動車等
導入費補助金事業
埼玉県 40万円 1/2 2023年5月中旬
申請受付開始予定
電気自動車等導入費補助金 埼玉県
戸田市
15万円 10/10 2023/4/3~
2024/1/31

 

 

創エネの代表格!太陽光発電・蓄電池で使える補助金

自家発電してエネルギーを創り出す、いわゆる「創エネ」の代表格として太陽光発電や蓄電池が挙げられます。

東京都で住宅の太陽光発電設置が義務付けられたように、埼玉県でも各自治体で太陽光発電や蓄電池等の創エネ設備の導入費用に対して、補助金が出ています。

 

太陽光発煙・蓄電池の購入に使える補助金
名称 公募機関 補助額 申請期間
(2023年度)
住宅用省エネシステム
設備推進補助制度
埼玉県
飯能市
最大出力値
×1万円
2023/4/1~
2023/9/30
家庭用環境配慮型
設備設置奨励事業
埼玉県
春日部市
最大出力値
×2万円
2023/4/3~
2023/12/28

 

 

エコで快適!スマートハウスの購入に使える補助金

近年、地球温暖化対策として、太陽光発電システムや蓄電池等の創エネ設備、LED照明やエアコン等の省エネ設備が既に導入されている住宅「スマートハウス」に注目が集まっています。

そこで、スマートハウスを新築または購入した場合の費用を補助する自治体も増えてきています。

 

スマートハウスの購入に使える補助金
名称 公募機関 補助上限 補助率 申請期間
(2023年度)
スマートハウス補助金 埼玉県
熊谷市
30万円 10/10 2023/4/3~
2024/3/8

 

 

まとめ

今後も電気やガス等のエネルギーの価格高騰は続くと予想されます。コスト削減または脱炭素化のために省エネ設備の導入を検討している方は、お住まいの自治体のホームページでどのような省エネ補助金が出ているか確認してみてはいかがでしょうか?いずれの補助金も上限に達した場合は終了いたしますので、ご注意ください。

 

>>助成金の解説:ナビット、監修:住宅産業新聞社

 

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