COLUMN家づくりコラム

注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)どっちがいいの?・特徴や価格差、メリット・デメリットを解説

イエタッタ編集部
2023.04.27

 

一戸建ての購入を検討する際、注文住宅にするのか、建売住宅(新築分譲住宅)を選ぶべきかで悩む人も多いでしょう。

双方にメリット・デメリットがあるため、自分が望む家づくりや暮らし方と照らし合わせながら選ぶのがおすすめです。

 

本記事では、注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)の特徴や価格差、購入後に発生する違いなどを解説します。ぜひ参考にしてください。

 

 

- INDEX -

  1. 注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の特徴
  2. 注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の違いとは?
  3. 注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)のメリット
  4. 注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)のデメリット
  5. 注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の購入後の気になる差
  6. 注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の注意点
  7. 注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)どっちが向いているの?
  8. まとめ

 

注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の特徴

まずは、注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)それぞれの特徴を確認しておきましょう。

 

建売住宅(新築分譲住宅)の特徴

建売住宅(新築分譲住宅)とは、土地と建物がセットになって販売される住宅のことです。すでに建物が完成している状態で売られるものがほとんどですが、なかには、建築前や建築中であっても購入できるケースもあります。

 

分譲地では、似たような外観や間取りの家が同時に販売されていることも、少なくありません。分譲地の規模が大きくなるほど、利便性に優れた環境が整備されている点も特徴的です。学校や病院なども生活圏にあることが多いでしょう。

 

注文住宅の特徴

注文住宅は、工務店やハウスメーカーに設計・建築を依頼して建てる住宅です。あらかじめ土地を所有していない場合には、土地探しからの家づくりになります。最大の特徴は、法令や予算の範囲内であれば、外壁や内装、間取り、設備に至るまで自由に選べる点でしょう。自分たちの理想を実現する家が手に入ります。

 

ただし、こだわりを反映する分、設計・建築や工事の過程は細かく、長くなってしまうため、入居までには時間を要します。

 

注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の違いとは?

ここでは、注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の違いに着目します。必要な費用や期間の差を把握しておきましょう。

 

費用の違い

住宅ローン「フラット35」利用者の所要資金の平均を比較すると、土地つき注文住宅は4,455万円、建売住宅(新築分譲住宅)は3,605万円です。トータルコストは、建売住宅(新築分譲住宅)の方が安いことがわかります。

 

参考:2021年度フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

 

注文住宅の建築には幾度もの打ち合わせが必要で、人件費といった費用が発生しますが、建売住宅(新築分譲住宅)では、土地や建材の一括購入や建築作業の効率化などが可能です。その分、コストが抑えられます。

 

入居するまでの段取りや期間

すでに建物が完成している建売住宅(新築分譲住宅)であれば、契約とローン手続きが終われば引っ越しが可能です。早ければ、1か月ほどで入居できるでしょう。注文住宅には、土地探しやプラン決めなど、手間や時間のかかる工程が含まれます。建築期間の目安も、工務店・ハウスメーカーの場合は1年前後、設計事務所では約1年半と長めです。

 

注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)のメリット

注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)には、それぞれ異なる魅力があります。主なメリットを3つずつ紹介します。

 

注文住宅のメリット3選

注文住宅の主なメリットは、以下の3つです。

 

  • 間取りや設備を自由に決められる
  • こだわりの家づくりができる
  • 建築経過も確認可能

 

注文住宅は、「家」ではなく、好みを実現してくれる「依頼先」である工務店やハウスメーカーを選ぶ建築スタイルです。建物に合う家具を同時に制作できるところもあり、こだわりの家づくりが進められます。

 

建売住宅(新築分譲住宅)のメリット3選

建売住宅(新築分譲住宅)の主なメリットは、以下の3つです。

 

  • 割安な価格で購入できる
  • 実物を確認可能
  • 入居スケジュールを立てやすい

 

土地と家のセット購入であるため、契約先が1つで済み、余分な仲介手数料も発生しません。実物を確認し、購入手続きをすませれば引っ越せるため、入居までの予定も立てやすいでしょう。

 

注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)のデメリット

購入後に後悔しないためには、注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)のデメリットもしっかり把握しておくことが大切です。

 

注文住宅のデメリット3選

注文住宅の主なデメリットは、以下の3つです。

 

  • コストが上がりやすい
  • 入居スケジュールが立てにくい
  • ローンが複雑になる

 

オーダーメイドである注文住宅は、こだわればこだわるほど、コストも上がります。入居の期間も長いため、予定も立てにくいでしょう。土地と建物を別々に購入する際には、ローンが2本立てになったり、利用できる金融機関が限定されたりします。

 

建売住宅(新築分譲住宅)のデメリット3選

建売住宅(新築分譲住宅)の主なデメリットは、以下の3つです。

 

  • 建築過程が確認できない
  • 設計プランが変更できない
  • 隣家との距離が近い

 

すでに家が完成していれば、建築過程は確認できません。間取りや設備も変更不可のため、住人が家に合わせて暮らすことになります。分譲地に複数戸が建っている場合には、隣家との距離が近いケースが多いでしょう。

 

注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の購入後の気になる差

住宅購入時だけでなく、入居後の寿命やコストの差も気になるところです。しっかり確認しておきましょう。

 

寿命の違い

「建売住宅(新築分譲住宅)は、素材のグレードを下げているから割安なのだ」と勘違いしている人も多いようです。実際は、建築にかかる手間を省くことによって生まれたコスト差で、品質の低さが理由ではありません。どのような方法で建てようと、すべての住宅は同じ法律や法令に従って建築されています。つまり、寿命に違いはないのです。

 

ランニングコスト・メンテナンスの違い

同規格で比較するときには、ランニングコストは同額です。ただし、注文住宅で天然素材にこだわった場合には、定期的なメンテナンスなどが求められます。反対に、高性能資材を用いた注文住宅であれば、一般的な住宅よりも少ないメンテナンスで済みます。外観・機能・コストの、どこに比重を置くかを決められる点も、注文住宅の特長です。

 

税金(固定資産税など)の違い

税額は、「注文住宅か」「建売住宅(新築分譲住宅)か」で決まるわけではありません。固定資産税は、自治体によって実施される家屋評価をもとに算出されます。高く評価されるのは、高級な建材や資材が使われている家屋です。評価が高額になると、固定資産税も高くなります。ローコスト住宅であれば、固定資産税額を抑えることが可能です。

 

注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)の注意点

ここでは、注文住宅・建売住宅(新築分譲住宅)を購入する前に、知っておきたい注意点を紹介します。

 

注文住宅の購入前に注意すること

土地も自分で探す場合に欠かせないのは、災害リスクの確認です。必ず建築予定地のハザードマップを入手し、目を通しておきましょう。建物については、施工ミスを防ぐために工事中からプロの目によるチェックを導入するのがおすすめです。建築過程が確認できるとはいえ、素人では、適切な判断ができません。

 

建売住宅(新築分譲住宅)の購入前に注意すること

建築過程が見えない建売住宅(新築分譲住宅)では、住宅性能をわかりやすく開示する「住宅性能表示」の有無を確認しましょう。特に、後々のリフォームが難しい耐震性能は、事前によくチェックしておきたいポイントです。また、カーテンレールや収納などの設備は、物件ごとに異なります。欲しいものが備わっているかどうかの確認も必須です。

 

注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)どっちが向いている?

注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)のどちらが向いているかは、住宅購入で重視する事柄から判断できます。

 

注文住宅に向いている人

注文住宅に向いているのは、以下の通りです。

 

  • 時間をかけてでも、内外装や設備にこだわりたい人
  • 家を建てられる土地を所有している人
  • 依頼したい工務店・ハウスメーカーがある人

 

なかでも、すでに土地を持っている人については、土地と建物をセットで購入する建売住宅(新築分譲住宅)という選択肢はありません。

 

建売住宅(新築分譲住宅)に向いている人

建売住宅(新築分譲住宅)が向いているのは、以下の通りです。

 

  • 入居希望時期が近い人
  • 時間や手間をかけずに住宅を手に入れたい人
  • 間取りやデザインはプロにまかせたい人
  • 新たなコミュニティへの参加に魅力を感じる人

 

分譲住宅地の場合、同時期に販売・入居が行なわれるため、新たなコミュニティが生まれます。馴染めるかどうかで、暮らしやすさも変わるでしょう。

 

まとめ

注文住宅と建売住宅(新築分譲住宅)には、それぞれ異なる特徴があり、どちらが適しているかは、住宅に求めるものや理想の暮らし方によって決まります。メリット・デメリットをしっかり見比べて、自分に合った購入方法を選択しましょう。

 

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