COLUMN家づくりコラム
暮らしやすい平屋の間取り8選を紹介｜メリット・デメリットや注意点も解説
これから家を建てる人のなかには「平屋に興味がある」「平屋は暮らしやすそう」と考える人もいるのではないでしょうか。平屋は効率の良い生活動線をつくりやすく、おしゃれにもできる点から人気を集めています。この記事では平屋の間取り例やメリット・デメリットを解説しています。理想の平屋マイホームを実現するヒントにしてください。
- INDEX -
- 平屋の特徴と人気がある理由
- 平屋のマイホームで得られるメリット
- 平屋ならではのデメリット
- 平屋の間取りは大きく4タイプ
- I型の間取り例
- L型の間取り例
- コ型の間取り例
- ロ型の間取り例
- 平屋の間取りを考える際の注意点
- まとめ
平屋の特徴と人気がある理由
平屋は2階以上のフロアがなく、1階だけで完結する家です。室内の上下移動がないため、動きやすい点が人気の秘密です。また限られた敷地面積に必要な間取りを確保するため、不要を削ぎ落したシンプルでおしゃれな家にしやすい点でも注目されています。
平屋のマイホームで得られるメリット
2階建てにはない、平屋ならではのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。4つの利点を解説します。
平屋は室内の段差が少なく安全に暮らせる
平屋には2階に移動するための階段がありません。室内全体をフラットにしやすく、段差によるつまずきや転倒事故が起きにくいというメリットがあります。小さなお子さんやシニアがいる家庭にもおすすめです。
平屋は生活動線の効率が良くなる
上下フロアの移動がない平屋は、室内の動線がシンプルです。家事をする際、また家の中を移動する際に動く距離も少なくて済み、効率良く暮らせます。家全体をコンパクトにしやすい点も、動線が短くて済むポイントです。
平屋はメンテナンス費用を抑えられる
2階がない平屋は、外壁や屋根のメンテナンス時に足場を組む必要がありません。足場にかかるコストを削減でき、メンテナンスしやすい点もメリットです。自分たちだけでの窓掃除も容易です。
大きな太陽光パネルを搭載できる
延べ床面積が同じなら、2階建て住宅より平屋の方が屋根の面積が広くなります。屋根が広いと大きな太陽光パネルを搭載できるため、売電できる余剰電力も大きくなります。売電収入が期待できる点も平屋ならではのメリットです。
平屋ならではのデメリット
利点が多い平屋ですが、知っておきたいデメリットもあります。平屋のデメリットを3つ、解説します。
水害への懸念が残る
2階がない分、水害時の浸水リスクには注意しなければなりません。万一浸水しても「2階に避難する」選択肢がとれないため、対策を講じておく必要があります。ハザードマップを確認し、浸水危険地域を避けて土地を選ぶようにしましょう。
建築費用がかさみやすい
平屋は基礎と屋根が広い分、2階建て住宅より建築コストがかさみやすくなります。希望の間取りや設備を選んでいくと予算オーバーにもなりかねないため、予算面も気軽に相談できる施工会社を見つけることが成功の秘訣です。
十分な面積の敷地が必要になる
居室すべてが1階に配置される平屋は、2階建て住宅より広い敷地が必要になります。敷地が十分広くないと、希望の間取りを実現できないかもしれません。間取りをざっくり考え、希望の家を建てられる土地を探すようにしましょう。
平屋の間取りは大きく4タイプ
平屋で建築できる間取りは、大きく4つのタイプに分けられます。I型・L型・コ型・ロ型、それぞれの特徴を解説します。
1.平屋の間取り「I型」
家の形状が長方形になるI型は、もっともスタンダードな平屋のかたちです。家の中心に大きな空間を確保しやすく、間取りも自由に検討できます。居室すべてが外部に向くため、プライベートの確保に一工夫しましょう。
2.平屋の間取り「L型」
アルファベットのLの字のように、縦と横の部分に分かれた間取りがL型です。縦と横でスペースを区切り、メリハリのある間取りがつくれます。プライベート空間も確保しやすい反面、建築コストはI型より上がります。
3.平屋の間取り「コ型」
カタカナのコの字に家をつくり、中央に中庭をつくる間取りです。中庭を含めて一体感のあるおしゃれな間取りが実現できます。中庭から採光できるため、家全体が明るくなるのも特徴です。開口部が多くなり、断熱性が下がりやすい点に注意しましょう。
4.平屋の間取り「ロ型」
カタカナのロの字のように、囲まれた間取りが特徴的なのがロ型の平屋です。外部からの視線をシャットアウトでき、プライベートな空間を確保できます。中央に中庭を置くと、中庭からも各居室にアクセスしやすくなります。ロの字型間取りの中庭は四方を壁に囲まれるため、排水性能に留意しましょう。
I型の間取り例
ここからは具体的な間取りの例を紹介します。部屋数と家の形状別におすすめプランをまとめました。
【平屋の間取り例】I型×2LDK
I型×2LDKなら「リビングを南に・水回りを北側に集める」間取りがおすすめです。南に開けた開口部から自然光が入り、明るく開放的な家がつくれます。水回りを回遊できる動線にすると、家事効率もアップします。
【平屋の間取り例】I型×3LDK
I型×3LDKなら家の中央にリビングを配置し、周囲に居室を置く間取りがおすすめです。居室がリビングを挟む形になるため、プライベートを確保しやすくなります。リビングと南向きの居室前にデッキを設置すると、空間の一体感が生まれます。
L型の間取り例
L型で平屋を建てる場合におすすめの間取りを紹介します。L型×2LDK、L型×3LDKの例をそれぞれ見ていきましょう。
【平屋の間取り例】L型×2LDK
L型×2LDKなら、最もスペースがあるLの曲がり角にリビングを配置し、左右に居室を設けましょう。居室と居室の距離が離れるため、住む人それぞれのプライバシーが保たれます。リビングを中心とした回遊できる水回り動線もおすすめです。
【平屋の間取り例】L型×3LDK
L型×3LDKの平屋なら、リビングを中心としてL型にテラスを巡らせてみてください。リビングと居室がテラスからも行き来できるようになり、家族のつながりが感じられる家になります。1部屋を北側に配置し、独立させるのもおすすめです。
コ型の間取り例
コ型の平屋におすすめの間取りを、2LDK・3LDKそれぞれで紹介します。
【平屋の間取り例】コ型×2LDK
コ型の平屋は、玄関から入ってすぐの場所にリビングを置くのがおすすめです。反対に寝室は玄関からもっとも遠い場所に配置しましょう。来客があってもプライベート空間が奥まっているため、安心してお迎えできます。
【平屋の間取り例】コ型×3LDK
コ型×3LDKでは家の中心にリビングを配置し、左右に居室をちりばめる間取りがおすすめです。居室同士にほどよい距離感が生まれ、気分的なゆとりをもちやすくなります。中庭を介して居室同士が向き合うため、窓の取り方に工夫しても良いでしょう。
ロ型の間取り例
ロ型の平屋でおすすめの間取りを紹介します。2LDK、3LDKそれぞれのおすすめポイントをチェックしてみてください。
【平屋の間取り例】ロ型×2LDK
2LDKの場合、ロの字の2つの辺を使うようにリビングを配置しましょう。2辺が開口部に接した、開放感のある大きなリビングをつくれます。水回りや居室それぞれにもリビングからアクセスしやすく、動線の良い家になります。
【平屋の間取り例】ロ型×3LDK
ロ型の3LDKは、家の中心にリビングを配置してみましょう。左右に居室を設けるとリビングからダイレクトにアクセスでき、いつでも家族の気配を感じられる家が完成します。玄関と水回りをまとめると、よりコンパクトな間取りにできます。
平屋の間取りを考える際の注意点
暮らしやすい平屋の間取りは、3つのポイントに注意して考えることが大切です。平屋の間取りで気を付けたい3点を解説します。
平屋は無駄なスペースを作らないよう気を付ける
大きな生活空間を確保するには、無駄なスペースを極力削減しましょう。近年は廊下のない家も人気を集めています。廊下がないとスペースの節約と動線の効率化が叶うため、敷地面積が限られる平屋にもおすすめの手法です。
平屋は日当たりと周囲からの視線に気を付ける
平屋は2階建て住宅より軒高が低くなります。周りに高い建物があると採光が確保できず、道路や隣家が近いと室内を覗かれやすくなる危険があります。光を取り入れる間取りや、視線を遮断する工夫を施すのもおすすめです。
平屋の土地探しでは建ぺい率に気を付ける
建ぺい率とは、その敷地面積に建てられる建物面積の割合です。土地が広くても建ぺい率が小さいと、小さな家しか建てられず理想の間取りが叶わない可能性があります。間取りの希望は早めにまとめ、土地探しの時点から十分な広さの土地を購入できるよう準備しましょう。
まとめ
平屋は段差がない安全性や、コンパクトな動線による暮らしやすさなどの面から人気を集めています。平屋の家を建てる場合につくれる間取りは、I型・L型・コ型・ロ型の4種類です。理想のライフスタイルや譲れないポイント、また平屋ならではの注意点も押さえつつ理想の間取りを考えましょう。
希望を叶える平屋を完成させるには、設計力も重要です。さまざまな施工会社の事例をチェックし、家族の暮らしに合う工務店・ハウスメーカーを見つけてください。
理想が叶う施工会社探しにはイエタッタ埼玉をご活用ください。