COLUMN家づくりコラム
平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリット│予算を抑えるコツも紹介
日本では長らく2階建て以上の住宅が主流でしたが、近年は昔ながらの住宅様式である「平屋」に再度注目が集まっています。とくに注文住宅市場では平屋をオーダーする人が増えており、年代問わず人気です。
本記事では、平屋の特徴や価格相場、メリット・デメリットなどを解説します。「平屋のマイホームを建てたい」という人は、ぜひ参考にしてください。
- INDEX -
- 平屋の特徴と人気の理由
- 平屋の注文住宅を建てるメリット
- 平屋の注文住宅を建てるデメリット
- 平屋の注文住宅の価格相場
- 新築の平屋を購入する場合の相場
- 平屋の住宅コストが高くなるポイント
- 平屋の予算を抑えるコツ
- まとめ
平屋の特徴と人気の理由
平屋とは、すべての部屋や設備がワンフロアに集約された1階建ての家のことです。
現代の日本は2階建て住宅が主流なこともあり、平屋は「昔の家」というイメージを持たれがちです。しかし、「開放的な家をつくれる」「柔軟な構造にできる」など、平屋にはさまざまな魅力があります。
近年はそんな平屋に再びスポットライトがあたり、「日本の伝統的な工法」と「現代的なデザイン」を組み合わせた新しいスタイルの平屋に注目が集まっています。
平屋の注文住宅を建てるメリット
平屋の注文住宅を建てるメリットは、以下の6つです。
バリアフリー設計で老後の暮らしも安心
平屋は1階建てなので、上下の移動が必要ありません。階段が不要なためバリアフリー設計を実現しやすく、高齢者や小さな子どもも安心して暮らせます。
はじめから足腰に優しい設計なので、老後にバリアフリー化のリフォームが不要になる点もメリットです。ライフステージの変化にも柔軟に対応し、家族みんなが安全に暮らせる住まいを実現できるでしょう。
効率的な動線を実現できる
平屋はすべての部屋がワンフロアに集まっているため、効率的な動線を実現できます。
上下の移動もないため、「洗濯物を干す」「2階の子ども部屋を片付ける」といった目的のために階段を上り下りする必要がありません。また、すべての部屋の床がつながっているので、掃除もラクラクです。
家族のコミュニケーションが取りやすい
家族みんなが同じフロアに集まっているため、コミュニケーションが取りやすいというメリットがあります。子どもが自室で遊んでいるときも声をかけやすいため、小さな子どもがいるご家庭も安心です。
どの部屋にいてもお互いの存在を感じやすいため、家族間のコミュニケーションも自然と増えるでしょう。
設計の自由度が高い
平屋は上階からの荷重を受けないため、設計の自由度が高いといわれています。2階建て住宅と比べて構造上の制限が少なく、家族みんなの希望を詰め込んだ「理想の間取り」を追求できるでしょう。
コの字型の家や口の字型など、平屋ならではのユニークな間取りも実現可能です。
家のなかでも自然を感じられる
平屋は庭と家がひとつづきになっているため、家のなかでも自然を感じられるというメリットがあります。
たとえば、庭側一面に大きな窓を設置すれば、リビングでリラックスしながら庭の草木を楽しめるでしょう。また、庭を囲むような設計にすれば、家中どこにいても自然を感じることが可能です。
災害の影響を受けにくい
平屋は、「地震大国」と呼ばれる日本に適した住宅様式です。
一般的に、建物は上階にいくほど地震の影響を受けやすく、大きな揺れを感じるとされています。つまり、1階建ての平屋は、2階建て以上の建物と比べて地震の影響を受けにくいといえるでしょう。
平屋の注文住宅を建てるデメリット
平屋には多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。
広い土地が必要になる
平屋は、すべての部屋がワンフロアに集約されています。リビング・キッチン・寝室・子ども部屋……と、欲しい機能をすべてそろえるためには、広い土地が必要になるでしょう。
また、土地が広くなると土地代がかかるだけでなく、固定資産税が高くなってしまうというデメリットもあります。
プライベートな空間を確保しにくい
平屋は家族みんなが同じフロアで生活するため、プライベートな空間を確保しにくい点がデメリットです。たとえば、子どもの個室がリビングのすぐ隣にあると、子どもが思春期のときになにかと不満を感じる可能性があります。
平屋の注文住宅の価格相場
住宅金融支援機構の調査によると、土地付き注文住宅は4,397万円、建物だけの場合は3,534万円が相場です。
一般的に、平屋は基礎と屋根が2階建ての約2倍の面積となるため、建設費用も1〜2割高くなるとされています。そのため、平屋の注文住宅の価格相場は、土地付きで約4,850万、建物だけの場合は約3,900万円と考えられるでしょう。
ただし上記はあくまで平均値なので、実際の価格は間取りや住宅プランによって異なります。間取りによっては、1,000万円台から2,000万円台で平屋を建てられる場合もあるでしょう。
新築の平屋を購入する場合の相場
「高級住宅」というイメージの強い平屋ですが、間取り次第では比較的リーズナブルに購入できます。たとえば、新築平屋の住宅商品を購入する場合、2LDK~3LDKの相場は1,000~2,000万円程度です。
3LDKは、家族2~4人が快適に暮らせる間取りとされています。夫婦2人+子ども2人という家族構成なら、憧れの平屋にも無理なく手が届くでしょう。
平屋の住宅コストが高くなるポイント
「平屋を少しでも安く購入したい」という人に向けて、平屋の住宅コストを左右する3つのポイントを紹介します。
屋根工事と基礎工事
平屋はリビング・キッチン・お風呂など、暮らしに必要なすべての機能を1つのフロアに持たせなければなりません。
単純に、2階建て住宅の機能をワンフロアに集約すると考えると、通常の2倍の敷地面積が必要ということです。その結果、屋根工事と基礎工事の施工面積も2倍となり、建築コストがかさむ原因になります。
土地代
土地の敷地面積が広くなれば、それだけ土地代もかかります。注文住宅のように「土地の購入」からスタートする場合は、土地代だけで住宅コストが大幅にアップしてしまうでしょう。
とくに、都心部など坪単価が高いエリアでは、なおさら土地代がネックになります。
依頼するハウスメーカー・工務店
平屋の建築費用は、依頼するハウスメーカーや工務店によっても異なります。
そのため、平屋を少しでも安く購入するなら、住宅会社選びも重要なポイントです。はじめから1つに絞り込まず、なるべく複数のハウスメーカー・工務店を比較するようにしましょう。
平屋の予算を抑えるコツ
平屋の予算を抑えるためには、以下の3点を押さえることが大切です。
設計をシンプルにする
住まいの設計が複雑になるほど、人件費や材料費がかさんで住宅コストが上がってしまいます。予算を極力抑えるなら、いらない部屋をつくらず、廊下をできるだけ減らしたシンプルな家づくりがおすすめです。
そのほか、収納や設備も必要以上に増やさず、過不足のない住まいを目指しましょう。
屋根の形状や高さに注意する
建物の屋根は、勾配が大きくなるほど建築コストが高くなります。屋根には「片流れ」「切妻」「寄棟」「方形」の4種類があり、このうち最もコストを抑えやすいのは片流れの屋根です。
特に平屋は2階建てと比べて屋根の面積が広いため、できるだけコストを抑えやすい屋根を選びましょう。
平屋の実績が豊富な会社に依頼する
平屋の実績が豊富な住宅会社は、コストを抑えた間取りやプランに対応できる可能性が高くなります。逆に、平屋の実績が少ない会社は、予算に合わせた柔軟な対応ができない場合もあるでしょう。
ハウスメーカーや工務店の実績は、それぞれの公式ホームページから確認できます。また、住宅展示場や見学会で、担当者に直接話しを聞いてみるのもおすすめです。
まとめ
日本の伝統的な住宅様式である平屋には、「動線がスムーズ」「災害に強い」など幅広いメリットがあります。一方で、平屋は広い土地が必要なため、建築コストがかさみやすい点がネックです。
建築コストは住宅会社によっても異なるので、さまざまなハウスメーカー・工務店を比較検討してみましょう。
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