COLUMN家づくりコラム
一戸建て賃貸のデメリットをわかりやすく解説|持ち家と集合住宅で比較
一戸建てに住みたいと考えている人のなかには、持ち家を購入すべきか賃貸で住むべきか悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では、一戸建て賃貸のデメリットやメリット、持ち家や集合住宅との違いを述べつつ、一戸建て賃貸にどんな人が向いているかを解説します。
一戸建て賃貸を検討する際の参考にしてください。
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一戸建て賃貸のデメリットとは
一戸建てを賃貸する場合、どのようなデメリットがあるのでしょう。ここでは、一戸建て賃貸のデメリットを解説します。
駅から離れている場合が多い
一戸建ては、一般的に繁華街から離れた閑静なエリアに点在しています。そのため、駅からは離れた場所にある場合が多く、電車を利用する人にとっては利便性で不満が残りかねません。
セキュリティ面が充実していない
オートロックや監視カメラなど、集合住宅にはついているセキュリティ機能が、一戸建てにはありません。セキュリティに不安がある場合は、監視カメラや赤外線センサーをつけるなどして、自分で防犯面を強化する必要があります。
ゴミ出しに手間がかかる
共有のゴミステーションに24時間ゴミが捨てられる集合住宅と異なり、一戸建ての場合は自治体で決められた日以外は、ゴミが捨てられません。あわせて、収集所にゴミを捨てに行く手間もかかります。
新しい物件が少ない
一般的に、一戸建ては賃貸ではなく分譲目的で建てられているため、賃貸に出される物件は築年数が古い傾向にあります。築年数が古い物件は、設備が古かったり、外観や内装が老朽化したりしている可能性があります。
庭がある一戸建てはメンテナンスが必要になる
庭がついている一戸建てに住む場合は、定期的な庭の手入れが必要です。草木の剪定や枯葉の処理などの手入れを怠ると、害虫がわいたり草木が敷地外にはみ出したりと、ご近所トラブルにつながりかねません。
ご近所付き合いが多い傾向にある
マンションやアパートなどの集合住宅と比べると、周辺の世帯が少ないため、一戸建てはご近所の世帯とのかかわりが濃くなる傾向にあります。深いご近所付き合いは避けたい人にとっては、辛く感じるでしょう。
室内の階段移動がある
2階建て、3階建てなどの一戸建ては、日常で階段の上り下りが必要になるため、体力がない人にとっては負担になりかねません。特に、リビングが2階にある物件は、日頃から階段の上り下りが頻繁になりやすいでしょう。
災害による被害が出やすい
一戸建ては、台風や大雨など自然災害の被害が出やすいデメリットがあります。特に、1階部分は大雨や川の氾濫の影響を受けやすく、場合によっては床上浸水や床下浸水など、建物全体に被害が出る場合もあります。
一戸建て賃貸のメリットとは
一戸建てに賃貸で住むと、金銭面や住宅環境などのメリットが生まれます。メリットを6つに分けて解説します。
駐車料金を節約できる
一戸建てに敷地内駐車場がついている場合は、駐車場を別に借りる必要がないため、駐車料金が節約できます。特に、都心部は駐車場の月極料金が高いので、その分節約できる金額が多くなるでしょう。
騒音の心配が少ない
階下や隣の部屋への騒音を気にする必要がある集合住宅と比べると、一戸建ては、周囲への騒音をそれほど気にする必要はありません。足音や声が響くのは家のなかだけのため、子どもがいる世帯に向いています。
ペットと暮らせる場合が多い
集合住宅は、規約でペットの飼育を禁止しているところがありますが、一戸建ての場合、賃貸でもペットが飼えるケースが多く見られます。集合住宅に比べると延べ床面積が広いため、ペットがストレスなく過ごせるでしょう。
庭を使って趣味や遊びができる
庭付きの一戸建てでは、庭でガーデニングや家庭菜園などの趣味や、子どもとの水遊びやバーベキューなどを楽しめます。庭に滑り台やブランコなどを設置すれば、公園に行かずとも外遊びが楽しめるでしょう。
静かな環境で暮らせる
一戸建ては、駅から離れた閑静な住宅街に建てられる傾向にあります。周辺には、高い建物や遅くまで営業している店舗などが少ないため、ゆったりとした環境で過ごせるでしょう。
感染症対策に役立つ
一戸建て物件は、集合住宅と比べると同じ延べ床数でも、部屋数が多い傾向があります。万が一、家族が隔離の必要な感染症にかかった場合には、生活エリアを分けられるため、感染症対策に役立つでしょう。
一戸建て賃貸を持ち家と集合住宅で比較する
一戸建て賃貸と、持ち家を購入する場合と集合住宅を賃貸する場合とを比較したときの、メリット・デメリットを解説します。
一戸建て賃貸と持ち家で比較した場合のメリット・デメリット
一戸建て賃貸と持ち家の購入を比較したときの、主なメリット・デメリットを箇条書きで記載します。
一戸建て賃貸のメリットは以下の通りです。
- 固定資産税、都市計画税、不動産取得税がかからない
- 老朽化や故障による、設備の交換や修理の費用負担がない
- 水害や地震などの災害で住めなくなった場合でも、引越しで解決できる
一方、一戸建て賃貸のデメリットには、以下のものがあります。
- 住宅ローン控除の控除対象にならない
- 家賃を払い続けても、自分のものにはならない
- 勝手に設備や内装の変更、リフォームができない
賃貸の一戸建てと集合住宅で比較した場合のメリット・デメリット
一戸建てを賃貸する場合と集合住宅を賃貸する場合とを比較したときの、主なメリット・デメリットを箇条書きで記載します。
一戸建て賃貸のメリットは以下の通りです。
- 管理費が安く設定される場合が多い
- 騒音の心配が少ない
- 駐車料金を節約できる
- 庭を使って趣味や遊びができる
- ペットと暮らせる場合が多い
一方で、一戸建て賃貸のデメリットは以下です。
- 集合住宅に比べて、賃料が高い傾向にある
- セキュリティ面が充実していない
- 庭付き一戸建ては、メンテナンスが必要
- 駅から離れている場合が多い
- ゴミ出しに手間がかかる
一戸建て賃貸が向いている人とは?
ライフスタイルや家族構成などの点から、一戸建て賃貸が向いている人について解説します。
一戸建て住宅を建てるもしくは購入を予定している人
一戸建て住宅をいずれ購入したり、注文住宅を建てたりしようと考えている人は、事前に自分や家族のライフスタイルに合っているかの確認ができます。実際に生活しながら庭や設備、間取りなども検討できるため、将来的な計画が立てやすくなるでしょう。
リモートワークをする機会が多い人
リモートワークの機会が多い人も、以下の理由で一戸建ての賃貸が向いています。
- 部屋の数が多く、自分の仕事部屋や書斎を準備できるため
- ほかの世帯からの、騒音や生活音を気にする必要がないため
赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭
赤ちゃんや小さな子どもがいる家庭も、以下の理由で一戸建ての賃貸が向いています。
- ・延べ床面積が広い傾向にあり、家族の人数が多くても圧迫感が抑えられるため
- ・部屋の数が多く、子どもがそれぞれ個室を持てるため
- ・庭がある物件なら庭遊びができるため
一戸建て賃貸を選ぶ際に注意すべきポイント
一戸建て賃貸を選ぶ場合は、どのような点に気を付ければよいのでしょう。契約や管理体制など、4つの点から注意点を解説します。
借家契約の内容を確認する
一戸建て賃貸は、賃貸契約が定期借家契約の場合があります。定期借家契約は、住める期間が限定されている賃貸借契約のため、中途解約や契約期間の延長ができない場合があります。
賃貸借契約書の特約を確認する
一戸建て賃貸は部屋数が多く、メンテナンスの手間や費用がかかる傾向にあります。原状回復費用についての取り決めは、賃貸借契約書に書かれている内容によって異なるため、賃貸借契約書の特約を確認しましょう。
物件の管理体制を把握する
一戸建ての賃貸は、管理を、管理会社に委ねる場合と自主管理に分かれます。自主管理の場合、修繕義務などの取り決めが曖昧だったり、オーナーと連絡が取りにくかったりする場合があります。
決断は素早くする
一戸建て賃貸は、集合住宅と比べると物件数が少ない傾向にあります。一戸建て物件は、公開されてから数日で契約が決まる場合もあります。気に入った物件があったら、なるべく早めに申し込みましょう。
まとめ
一戸建て賃貸は、駅からの距離が遠かったり、セキュリティ対策や庭の手入れを自分で行う必要があったりする点などで、デメリットがあります。しかし、閑静な環境で生活できたり、騒音の心配が少なかったり、駐車場代が節約できたりと、環境面や費用面にメリットが生まれる側面もあります。生活しながら間取りや設備を検討できるので、一戸建てを建てるときの参考にもなるでしょう。
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