COLUMN家づくりコラム

間取りの見方は?基本知識や間取り図を見てわかるもの・チェックポイントを解説

イエタッタ編集部
2023.06.22

 

間取りは見方を変えると、自分に合う部屋を探しやすくなります。生活動線や将来設計から理想の生活をイメージすると、より部屋を探しやすくなるでしょう。ただし、図面と実際の間取りが異なる場合があるため注意が必要です。この記事では、間取りの見方や間取り図を見る際のチェックポイントなどを解説します。住宅を探す際に、ぜひ参考にしてください。

 

- INDEX -

  1. 間取りとは
  2. 間取りの見方
  3. 間取り図を見てわかるもの
  4. 1畳の広さは地域によって異なる
  5. 床面積と建築面積の違い

  6. 間取りで見通しがちなもの
  7. 間取りの見る際のチェックポイント
  8. まとめ

 

間取りとは

間取りとは、物件の配置を示すものです。家のつくりや物件の特徴は、間取りから判断できます。部屋や仕切りなどを平面図で表すことで、各部屋の位置を判別できます。間取りを記した平面図が間取り図です。間取り図は、各部屋の配置を「1K」や「2LDK」などのように、数字やアルファベットを用いて表します。数字は部屋数、アルファベットは部屋の種類を記しています

 

間取りの見方

間取りに書かれているLDK以外のアルファベットは、以下のとおりです。

 

  • CL「Closet(クローゼット)」:居室にある収納スペース
  • BR「Bed Room(ベッドルーム)」:寝室
  • UB「Unit Bath(ユニットバス)」:壁・天井・床が一体の浴室
  • MB「Meter Box(メーターボックス)」:メーター(電気・水道・ガス)が集まるスペース
  • RF「Roof Floor(ルーフフロア)」:ロフトのこと
  • SR「Service Room(サービスルーム)」:納戸やフリースペースなどの部屋
  • RBL「Roof Balcony(Roof Balcony)」:バルコニー

 

間取り図を見てわかるもの

間取り図からは、部屋全般の情報が読み取れます。ここでは、間取り図を見てわかるものを解説します。

 

 

部屋の間取りのタイプ

間取りのタイプとは、1Kや2DK、3LDKなどの部屋の特徴を指します。物件を探す際は部屋の数や用途などを想定します。生活するイメージを持ちながら、間取り図を見ると良いでしょう。

 

部屋の広さ

間取り図には、部屋の広さが記載されています。部屋の広さは、以下の記号を用いて示されています。

 

・㎡「平米(へいべい)」:縦の長さ×横の長さで求める

・帖「畳(じょう)」:畳1枚分の広さを指す。不動産業界では「1帖=1.62㎡」が基準となる

 

広さの単位を「㎡(平米)」から「畳(帖)」に換算する場合、㎡を1.62で割って算出します。たとえば、12.96㎡の部屋の場合、8畳の広さとなります。

 

部屋の方角

間取り図には方位図が記載されています。方位図とは東西南北がわかるものです。画像にあるNは北を表します。南向きの住宅は日当たりがよいことから、人気が高い傾向にあります。

 

 

間取り図を見ると、扉の数や場所がわかります。扉には開き戸と引き戸の2つがあり、扇形のラインが書かれているのが開き戸です。引き戸は横にスライドさせて開け閉めするタイプの扉のことで、内開きと外開きがあります。開き戸は向きによって家具が置けなくなるため、間取図で事前に確認しましょう。

 

 

間取り図を見れば、窓の数や大きさ、方角などがわかります。窓の形状や開閉の方法も間取図に記載してあります。窓の種類や開閉の方法によって、通気性や家具の配置を考えましょう

 

 

収納

住宅の収納は、クローゼットや押入れ、物入れなどのことです。収納は形状や奥行きが異なるため、事前に確認しましょう。収納にマーカーを引くと、広さを実感しやすくなります。

 

1畳の広さは地域によって異なる

先述したとおり、1畳1.62㎡の広さは地域によって異なります。畳の大きさは、家の建て方の違いや時代の変化の違いによって変化しました。地域ごとの畳の広さは、以下のとおりです。

 

・江戸間(関東地方、静岡以北の地域):1.54㎡

・中京間(愛知・岐阜・三重):1.65㎡

・京間(関西・中国・四国・九州):1.82㎡

・団地間:1.44㎡

 

団地間はアパートやマンション、公団住宅などで使用されている広さの単位です。間取り図の畳数は、不動産屋が測っていない場合があります。実際に住宅を訪問して、広さを確認しましょう。

 

床面積と建築面積の違い

住宅の面積は、測り方によって数値が異なります。ここでは、床面積と建築面積の違いを解説します。

 

床面積

床面積とは建築物における各階の面積のことです。床面積には、延床面積と施工床面積があります。延床面積は各階の床面積を合計した広さのことで、容積率を守らなければならりません。容積率とは、法律で決まっている敷地面積における延床面積の割合です。

 

容積率を算出する際は緩和措置が行われ、床面積に含まれない部分が出ます。たとえば、階段や玄関ポーチ、バルコニーの先端などは含まれません。施工床面積は施工した面積の合計で、緩和措置によって除外された床面積も含みます。

 

建築面積

建築面積とは、建物を真上から見たときの水平投影面積のことです。住宅の設計上1階より2階の面積が大きい場合がありますが、その場合は2階の面積を基準として算出します。バルコニーやベランダなどは建築面積に含まれません。ただし、出幅が1メートル以上のような条件がある場合は、建築面積として加算されます。

 

間取り図で見落としがちなもの

間取り図だけでは読み取れない情報があります。ここでは、間取り図で見落としがちなものについて解説します。

 

柱や壁

柱は間取り図で記載されていない場合があります。柱があると床面積が狭くなり、間取り図と実際の広さが異なるため注意しましょう。壁も柱と同じように、厚さによって部屋の面積を狭くします。

 

トイレの配置

トイレは配置次第で、隣の部屋から音が聞こえます。トイレの音が漏れてしまうと、居心地が悪くなり、人を招いているときは、より音に気を遣うようになるでしょう。トイレの配置や遮音性の確認は必須です。

 

間取り図を見る際のチェックポイント

間取り図を見る際は、実際の生活を想像することが重要です。ここでは、間取り図を見る際のチェックポイントを解説します。

 

生活動線を確認する

生活動線とは、日々の生活における移動の経路です。たとえば、朝や帰宅後の動き、調理中の動きなどがあります。生活動線が短いほど、効率よく動ける空間となります。動線が長くなったり、複雑になったりする場合は生活がしづらくなることを意味します。間取り図に経路を書き、生活の動線を事前に確認するとよいでしょう。

 

風通し・光を確認する

部屋の風通しは、窓や扉から風が吹き抜ける経路によって異なります。部屋の対角に窓があれば、風通しはよくなります。ただし、窓が多い場合は気密性や断熱性が下がるため注意しましょう。光に関しては、部屋の日当たりの確認が必要です。窓を家具で塞いでしまわない、家具が日光に当たりすぎないかなどを確認しましょう。

 

将来の生活をイメージする

物件を決める際は、現在の生活だけでなく、将来の生活もイメージしましょう。将来、家族が増えたり、大きな家具を置いたりする可能性があるためです。もし、老後の生活を想定してバリアフリーを検討する場合は、車椅子での動き確認しておきましょう。家族の生活の変化に対応できるように、将来を見越して住宅を選ぶのがおすすめです。

 

まとめ

間取り図は住宅の詳細を知るためのものです。部屋の広さや方角など、さまざまな情報が間取り図からは読み取れます。

しかし、図面と実際の面積とは異なる場合があるため、間取り図の情報のみで判断するには不十分です。住宅を探す際は、間取り図の情報と実際の住宅を確認することが重要です。

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