COLUMN家づくりコラム

注文住宅建設までの流れを徹底解説!注文住宅に必要な費用・支払いの詳細も解説

イエタッタ編集部
2023.06.27

 

家を建てる際にこだわりたいポイントがあると、注文住宅を選びたくなります。

注文住宅にする場合どんな流れで建てられるのか、はじめに知っておきたいと考えている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、注文住宅の建設の流れや必要な費用について解説します。支払いの流れも解説するので、参考にしてください。

 

- INDEX -

  1. 注文住宅を建築するまでの流れ
  2. 情報収集と事前準備
  3. 土地購入・住宅プラン立案
  4. 工務店・ハウスメーカー・住宅プラン決定
  5. 工事
  6. 引き渡し・入居
  7. 注文住宅の支払いの流れ
  8. 注文住宅に必要な費用
  9. 住宅ローン審査・契約時に必要な書類
  10. 注文住宅で気をつけるべきポイント
  11. まとめ

 

注文住宅を建設するまでの流れ

注文住宅を建設する流れは情報収集から始まり、土地の購入や業者との打ち合わせ、工事、引渡しになります。詳細は、以下で解説します。

 

1.情報収集と事前準備

注文住宅を建てるには、はじめに情報収集と事前準備が必要です。家を建てる土地や、工務店・ハウスメーカーを探しましょう。どのような家を建てて住みたいのか、家族でイメージについて話し合うことも欠かせません。資金計画は、重要なためしっかり立ててください。家づくりに必要な費用と、実際に支払える資金から予算を検討しましょう。

 

2.土地購入・住宅プラン立案

事前準備が整ったら土地を購入し、住宅プランを考えましょう。土地の購入前には、不動産会社の宅地建物取引士から土地の重要事項説明を受けます。土地に条件はあるかや、不明点などを確認しましょう。住宅プランの立案では、建てたい家のイメージを固めて希望を出します。希望は優先順位をつけると、住宅プランを決定する際にスムーズです。

 

3.工務店・ハウスメーカー・住宅プラン決定

土地を購入したら、注文住宅を依頼する工務店・ハウスメーカーを選びます。各施工会社の特徴や強みのほかに、施行物件や住宅展示場のモデルハウス、実際の建設現場などを見ると決めやすいでしょう。施工会社が決まったら、実際に建てる家の間取りや設備、壁や床の色や素材などを相談して住宅プランを決めます。

 

4.工事

注文住宅の工事には、さまざまな段階があります。はじめに、購入した土地が家の重さに耐えられる性質か、安全な地盤かを確認する地盤調査をします。地盤が弱い場合は、改良工事が必要です。次に基礎工事にて、家を建てるために必要な土台をつくります。基礎工事が完了すると家の枠組みをつくり、続いて床や壁、設備などの内装工事をします。

 

5.引き渡し

引き渡しは、家が完成した後に市区町村や民間評価機関による完了検査を受け、検査済証が発行されてからになります。引き渡し前には家の設備に不具合がないか、施主が立ち会う最終チェックが必要です。不具合があった場合には適切に修正してもらってから、引き渡しとなります。

 

情報収集と事前準備

 

1.建てたい家のイメージづくり

間取りやデザインなど、建てたい家のイメージづくりは、家族で話ながら進めましょう。譲れない条件や住みたいエリアなど想定している条件から考えたり、工務店やハウスメーカーのWebサイト、モデルハウスなどをヒントにイメージしたりするのもおすすめです。

 

2.資金計画の立案

資金計画では、注文住宅を建てる際に必要な費用を調べて、用意できる頭金や毎月の返済額を把握しましょう。貯蓄額や親からの支援の可否と可能額、住宅ローンの借り入れ限度額なども調べます。

 

3.工務店・ハウスメーカー・土地探し

工務店やハウスメーカーを選ぶには、複数の施工会社を比較することが大切です。資料請求やWebサイトを見て、各社の特徴や強みなどを調べましょう。モデルハウスを訪れてスタッフに相談したり、実際の工事現場を見せてもらったりするのもおすすめです。

 

土地購入・住宅プラン立案

 

1.土地購入

土地探しを依頼した不動産会社やハウスメーカーの担当者はサポートをしてくれますが、土地購入の流れは知っておくとよいでしょう。土地購入の流れは、以下の通りです。

 

・買付証明書の提出

・住宅ローン事前審査

・重要事項説明

・土地売買契約

・引き渡し・所有権移転登記

 

2.住宅プランの立案・見積もり

工務店やハウスメーカーに希望する間取りやデザインなどを伝え、購入した土地でどこまで希望を実現できるか相談し、見積もりを出してもらいましょう。各社が提示する見積もりとその内訳は、工務店やハウスメーカーを選ぶ際の資料になります。

 

工務店・ハウスメーカー・住宅プラン決定

 

1.工務店・ハウスメーカーとの契約

各社からの見積もりを参考に、契約する工務店・ハウスメーカーを決めましょう。工務店・ハウスメーカーを決める際には、安さだけではなく、自分の希望の実現可否も見極めることがポイントになります。

 

2.間取りの決定

契約した工務店・ハウスメーカーと複数回話し合い、家の大きさや間取りなどを決めます。間取りを決める際には、玄関の位置や収納スペース、コンセントの位置、採光など、細かい部分も注意しましょう。

 

3.住宅設備の決定

住宅プランには、キッチンや洗面台、ユニットバス、トイレなどの住宅設備や、外壁・内装の仕様も含まれます。住宅設備にはさまざまなグレードがあるため、グレードを調節して、予算内におさまるように決めましょう。

 

工事

 

1.地盤調査

地盤調査とは、家を建てる前に土地の強度を確認する調査で、家を建てる場所の四隅と中央で行います。土地の強度が低いと、家の重さで傾く恐れがあるため、大切な調査といえるでしょう。強度が低いと判明した場合は、地盤改良工事を実施します。

 

2.基礎工事

基礎工事とは、家の土台をつくる工事です。安心できる家をつくるためには、土台の仕上がりが大切になります。土台づくりは、根切りや捨てコンクリートなどをして、配筋工事、生コンクリート打設、内外部給排水工事、土台敷き・足場組みの流れで進みます。

 

3.木工事・屋根・外壁工事

木工事は、土台の上に家の骨組みをつくる作業です。屋根工事では資材を雨から守るために屋根を張り、その後の外壁工事では壁やサッシを取り付けます。木造3階建て住宅は、「屋根工事」終了後に中間検査の対象となります。中間検査とは、建物の安全性を確認するために導入された制度です。

 

4.設備工事・外装・内装仕上げ工事

設備工事とは、キッチンや洗面台、ユニットバス、トイレなどを取り付ける作業です。外装工事では外壁の塗装を、内装仕上げ工事ではクロスやフローリング材などの貼り付けや、建具の設置をします。

 

引き渡し・入居

 

1.完成立会い

完成立会いとは、施主と施工会社の担当者、工事管理者の立会いのもとで、家の仕上がりや、傷・汚れの有無などをチェックすることです。万が一、不具合があれば、引き渡し日までに修理してもらいます。完成立会いは、施主検査や内覧会とも呼ばれています。

 

2.完了検査

完了検査とは、自治体や民間評価機関などの第三者が、建築基準法に基づいて行う検査のことです。完了検査後には検証済証が交付されます。検証済証は、リフォームの際に必要になるため、大切に保管してください。

 

3.引き渡し

引き渡しとは、家が完成し、正式に自分の家となることです。引き渡し当日は、完成立会いの際にあった不具合部分の修理状況の確認や、建築代金の残金支払い、家の名義変更(登記手続き)、鍵や書類の受け取りなどをします。

 

4.入居

引き渡し後は入居可能なため、いつでも引っ越せます。ただし、引き渡しが遅れる可能性もあるため、引き渡し後1週間以上経ってからの引っ越しをおすすめします。

 

注文住宅における支払いの流れ

注文住宅の支払い回数は、一般的に3~4回になります。住宅ローンを利用する場合、融資は竣工から始まるため、「つなぎ融資」の利用が必要です。

詳しい流れは、以下で解説します。

 

1.土地の手付金(土地の売買契約時)

土地の手付金は、土地の売買契約の際に支払います。土地の手付金は、土地代金の5~10%が目安です。その他に仲介手数料が半金、売買契約印紙代金もかかります。

 

2.土地の残金(土地の引き渡し時)

土地の残金は、土地の引き渡しの際に支払います。土地の残金の他に、仲介手数料の残金や所有権移転登記費用、司法書士手数料、固定資産税の日割り分なども支払います。

 

3.工事請負仮契約時(工事請負契約締結前)

施工会社によっては、工事請負仮契約時に数万~100数万円程度の申込金が必要になります。この申込金は、工事請負契約締結後に建築費へあてられます。

 

4.工事請負契約時(手付金)

工事請負契約時には、工事の手付金を支払います。支払い金額の目安は、建築費用の5~10%といわれていますが、10%であるケースが多いようです。

 

5.工事の着工金(着工時)

工事の着工金は、多くの施工会社が建設費用の約30%に設定しています。着工金の支払いに融資を利用する際は、着工金が少ないと借入利息も少なくなるため、施工会社へ確認しましょう。

 

6.工事の中間金(上棟後)

工事の中間金は、上棟後に支払います。上棟後とは、家の骨組みが完成した後を指します。工事の中間金も工事の着工金と同様に、建設費用の約30%に設定している施工会社が多くなります。

 

7.工事の残金(竣工時)

竣工時に、工事の残金を支払います。竣工時とは、家が完成して引き渡すときのことです。工事の残金も、建設費用の約30%になります。

 

注文住宅に必要な費用

 

土地購入費

土地の代金以外に、土地の購入には諸費用が必要です。

 

  • 不動産会社へ仲介手数料
  • 印紙代
  • 司法書士の報酬
  • ローンの手数料・利息
  • 登記の登録免許税
  • 不動産取得税
  • 固定資産税・都市計画税
  • 消費税

 

住宅の本体工事費(建設費)

住宅の本体工事費は、以下のような内訳になります。

 

  • 仮設工事費
  • 基礎工事費
  • 構造体工事費
  • 屋根工事費
  • 内装工事費
  • 仕上げ工事費
  • 設備の設置工事費

 

建設以外で必要な工事費

住宅の建設には、付随して必要となる工事費用があります。必要な工事費は、以下の通りです。

 

  • 外構工事費
  • 配管工事費
  • 地盤改良工事費
  • 解体工事費
  • 照明の取り付け工事費

 

諸費用

注文住宅では、工事費用以外にも諸費用がかかります。

 

  • 施工会社との契約にかかる費用
  • 税金や登記費用
  • ローンの手数料や保証料
  • 地鎮祭や上棟式の費用
  • 家具や家電の購入費用
  • 引っ越し費用

 

住宅ローン審査・契約時に必要な書類

住宅ローンの審査・契約には、必要な書類があります。書類は金融機関により異なるため、事前に確認しましょう。詳しくは、以下で解説します。

 

住宅ローンの事前審査時の必要書類

住宅ローンの事前審査には、以下の書類が必要です。

 

  • 本人確認書類
  • 勤続年数確認用の書類
  • 住民票・印鑑証明書
  • 源泉徴収票・確定申告書
  • 住宅ローン借入申込書

 

住宅ローンの本審査時の必要書類

住宅ローンの本審査に必要な書類は、以下の通りです。

 

  • 本人確認書類
  • 勤続年数確認用の書類
  • 実印
  • 住民票・印鑑証明書
  • 源泉徴収票・確定申告書
  • 売買契約書など購入不動産に関する書類

 

住宅ローン契約時の必要書類

本審査を通過して住宅ローンを契約する際には、以下の書類が必要になります。

 

  • 本人確認書類
  • 勤続年数確認用の書類
  • 実印
  • 住民票・印鑑証明書
  • 収入印紙
  • キャッシュカード

 

注文住宅で気をつけるべきポイント

 

工事の延長に注意する

工事延長とは、天候や工事の進捗状況により工事期間が延びることです。工事を延長すると引っ越しに間に合わず、仮住まいが必要になるトラブルもあります。施工会社とは、契約前に遅延による遅延損害金の条件や金額などを確認しましょう。

 

追加費用の発生に注意する

追加費用は、間取りや内装デザインの変更、窓や収納棚の追加などが原因で発生します。変更や追加が多くなると、予算オーバーになる恐れもあります。予算内に収めるためには、契約前に住宅プランを細かく決めることがポイントです。

 

自分のこだわりを実現できるハウスメーカー・工務店を選ぶ

自分のこだわりを実現してくれるハウスメーカーや工務店を選ぶには、探す段階で自分のこだわりポイントを伝えましょう。そのためには、相性が大切になります。自分の思いを理解し実行してくれる、施工会社に依頼できれば、満足のいく注文住宅を建設できます。

 

まとめ

注文住宅は、間取りや内装デザインなど自由に設定できるため、こだわりたいポイントがある人におすすめです。注文住宅を建てるには、多くの手続きや打ち合わせなどが必要です。注文住宅を建てるまでの流れを把握して、余裕をもったスケジュールを立てましょう。

 

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