COLUMN家づくりコラム

新築の注文住宅の目安金額、価格帯別の特徴は?メリット・デメリットも合わせて解説

イエタッタ編集部
2023.07.28

 

 

注文住宅とは、依頼主自身が間取りや外観、設備などを決めて建てる住宅です。この記事では、新築の注文住宅の費用内訳や相場、建築費ごとの特徴、延べ床面積ごとの特徴や目安、メリット・デメリットを解説します。今後新築の注文住宅を建てようと検討している人は、参考にしてください。

 

- INDEX - 

  1. 新築の注文住宅における費用内訳
  2. 新築の注文住宅の相場
  3. 建築費ごとの新築注文住宅の特徴
  4. 延べ床面積ごとの新築注文住宅の特徴
  5. 新築注文住宅のメリット
  6. 新築注文住宅のデメリット
  7. まとめ

 

新築の注文住宅における費用内訳

新築の注文住宅には、おもに土地の購入費、建築費、諸手続きの費用がかかります。それぞれ解説します。

 

土地の購入にかかる費用

土地の購入費用は、新築の注文住宅を建てる際に、建築費と並んで予算のうち大きな割合を占めるものです。ただし、土地をすでに所有している場合はかかりません。また、土地の地盤に問題があれば、地盤改良費用がかかります。

土地の購入には、物件価格の5~10%である手付金、手付金を差し引いた残代金がかかります。家の建築を担う企業にはスケジュールや資金計画を相談できる場合もあるため、企業を先に決めて相談しながら選ぶことも可能です。

 

建築にかかる費用

注文住宅の建築費用には、外装工事や内装仕上げ、住宅機器設備工事などが含まれます。建築費用を細かくわけると、工事契約時の工事契約金や建築確認申請費、着工時の着工金や地鎮祭費用、上棟時の中間金や上棟式費用、引き渡し前の残代金や建物の登記費用などもかかります。

全体の金額はおおむね、大手ハウスメーカー、ローコストハウスメーカー、地域の工務店の順で費用を抑えられる傾向にあるでしょう。

 

諸手続きにかかる費用

土地を購入したり一戸建てを取得したりする際に、所有者を明確にするために「登記」を申請しなければなりません。一戸建ての登記には、登録免許税や司法書士への報酬、登記事項証明書取得費用などがかかります。

 

新築の注文住宅の相場

住宅金融支援機構がフラット35の利用者に実施した「2021年度フラット35利用者調査」では、注文住宅を建てた人の住宅面積は全国平均で約123.8㎡、建築費は約3,572万円となっています。

地域別では、首都圏の住宅面積の平均は約123.8㎡、建築費は約3,899万円です。近畿圏の住宅面積の平均は約127.1㎡、建築費は約3,778万円です。東海圏の住宅面積の平均は約123.5㎡、建築費は約3,650万円となっています。また、その他の地域の住宅面積の平均は約123.1㎡、建築費は約3,372万円です。

参考:フラット35利用者調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

 

建築費ごとの新築注文住宅の特徴

注文住宅は、予算に合わせて建築費を調整可能です。依頼先の企業や坪数、設備などで大きく異なります。土地の購入費は含まず、1,000万円台から4,000万円台まで、それぞれどのような住宅を建てられるか解説します。

 

1,000万円台

注文住宅で1,000万円台は、相場より大幅に低い金額です。依頼先は地域の工務店やローコストハウスメーカーなどになるでしょう。こだわりたい部分とハウスメーカーの特長が合致すれば、望む住宅に近づけられます。複雑なデザインは建物の表面積や施工の手間が増すため、材料や人件費などのコストが大きくなり難しいでしょう。

凹凸の少ない長方形や正方形などシンプルな家が多く、コストパフォーマンス重視の人に選ばれやすい傾向にあるようです。1階と2階が同じ形をした総2階建てで、屋根は山形の切妻屋根や1方向に斜めの片流れ屋根であればコストを抑えられます。間取りもシンプルなものが多く、企業によっては設計プランを準備して設計にかかる手間を省くケースもあります。

 

2,000万円台

2,000万円台の注文住宅では、すべてを叶えるのは難しいですが、1,000万円台では難しかった希望を叶えられます。優先順位の高い部分を理想に近づけられるでしょう。予算配分次第でさまざまなプランが考えられます。依頼先は、地域の工務店から中堅ハウスメーカーなどが候補に挙がります。

 

3,000万円台

3,000万円台の注文住宅は全国の平均費用に近く、平均的な広さや質にしたり、見た目にこだわったり、いくつかの希望を叶えられます。長方形や正方形だけでなく、敷地の形を活用した形の住宅にすることも可能です。

住宅のなかでどこを重視するかを考え、優先順位の高いものから取り入れるとよいでしょう。依頼先は、地域の工務店から大手ハウスメーカーまで、幅広い企業が視野に入ります。

 

4,000万円台

4,000万円台の注文住宅は平均的な予算より高額なため、こだわりを盛り込めるでしょう。大手ハウスメーカーや、設計士にデザイン性の高い住宅を依頼可能です。中庭のある家や凸凹が多く表面積が多い家、材料にこだわった家、事務所や店舗を兼ねた家など、あまり予算に縛られずに幅広いプランを考えられます。

 

延べ床面積ごとの新築注文住宅の特徴

延べ床面積とは、建物のすべての階の床面積を足したもので、居住スペースの広さを示しています。なお、1坪は約3.3㎡です。延べ床面積が20坪台、30坪台、40坪台と、坪数ごとに特徴や目安を解説します。

 

20坪台

延べ床面積が20坪台の住宅は、単身や2~3人の家族に適した広さです。3人家族であれば、20坪台後半が望ましいでしょう。20坪台後半であれば、2LDKやコンパクトな3LDKが多くなります。平屋にしたり、廊下を削減した間取りを考えたりすることで、快適に過ごせる住宅が可能です。

坪単価を40万円と想定すると、20坪で付帯工事費や諸経費を合わせて建築費の目安は1,500万円ほどとなります。坪単価を60万円と想定すると、目安は1,900万円ほどです。坪単価を80万円と想定すると、目安は2,300万円ほどです。

30坪台

延べ床面積が30坪台の住宅は、3~4人のファミリー向けとして平均的な広さです。3LDKや4LDKの間取りが多くみられます。坪単価を40万円と想定すると、付帯工事費や諸経費を合わせて30坪で建築費の目安は2,000万円ほど、35坪で2,300万円ほどになります。

坪単価を60万円と想定すると、30坪で2,600万円ほど、35坪で3,000万円ほどです。坪単価を80万円と想定すると、30坪で3,200万円ほど、35坪で3,700万円ほどになります。

 

40坪台

延べ床面積が40坪の住宅であれば、4人家族でも広さに余裕があるでしょう。5LDKや二世帯住宅も可能になり、趣味のためのスペースも視野に入ります。坪単価を40万円と想定すると、付帯工事費や諸経費を合わせて40坪で建築費の目安は2,500万円ほどになります。坪単価を60万円と想定すると、3,300万円ほどです。坪単価を80万円と想定すると、4,100万円ほどです。

 

新築注文住宅のメリット

新築注文住宅には、どのようなメリットがあるのでしょうか。おもな理由を3つを解説します。

 

自由度が高い

新築の注文住宅は基本的に土地から探すことになり、土地の形や希望に適した間取りや広さの住宅を建てられます。外観やデザイン、住宅の設備など、細かな部分まで好みのものを選択可能です。細かな仕様まで好みに合わせて決められるため、自分や家族だけの唯一無二の住宅にできます。

 

予算に応じて調整できる

ご自身の予算に応じた住宅を建てられます。こだわりたい部分に予算をかけて、こだわらない部分は無くしたりコストダウンしたりすることで、調整できます。予算で悩んでいる場合は希望に優先順位をつけて、順位が上のものから実現するとよいでしょう。

 

建築途中を確認できる

新築の注文住宅では、建築途中の現場を確認でき、進行具合や状態を把握可能です。施工業者にとっては、よい仕事をしようというプレッシャーになります。気になる点は適時質問できるため、安心できるでしょう。

 

新築注文住宅のデメリット

新築の注文住宅では、契約から入居までの時間や予算が想定していた範囲を超える傾向があります。理想に近づけるほど費用がかかり、細かな仕様まで決める必要があるため時間もかかります。希望が多かったり諸経費の費用がかさんだりして予算をオーバーすることもあるため、ある程度余裕を持って考えるとよいでしょう。

 

まとめ

新築の注文住宅は自身で間取りや外観、設備などを決めて建てるものです。一般的に土地の購入費と建物の建築費、諸手続きに費用がかかります。

メリットとしては、自由度が高く、予算に応じて土地の形や希望に合った建物を建てられるでしょう。

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