COLUMN家づくりコラム
一戸建ての電気代の平均は?電気代が高くなる原因や電気代を抑える方法を解説
一戸建ての電気代は、季節・居住者の人数などによって変動します。電気代を抑えるためには、電気料金プラン・家電の使用方法を見直すことが重要です。
この記事では、一戸建ての電気代の平均、電気代が高くなる原因などについて解説します。一戸建ての電気代を抑える方法も記載しています。参考にしてください。
- INDEX -
- 一戸建ての電気代の平均は?
- 一戸建ての電気代が集合住宅より高額になる理由
- 世帯人数ごとの電気代
- 電気代が高くなっている背景
- 一戸建ての電気代が高い原因を調べる方法
- 一戸建ての電気代を抑える方法
- 電気代を抑えるための一戸建ての選び方
- まとめ
一戸建ての電気代の平均は?
日本生活協同組合連合会の調査によると、2019年5月の電気の1か月あたりの一戸建ての電気代は、平均8,546円でした。
マンションのような集合住宅の場合は、平均6,477円となっています。一戸建ての方が、集合住宅より電気代が高い傾向があることがわかります。
一戸建ての電気代が集合住宅より高額になる理由
電気代は、契約アンペア・居住環境によって変わります。ここでは、一戸建ての電気代が集合住宅より高額になる理由について解説します。
契約アンペア数が高くなる
契約アンペアは、電流の大きさを表す単位であり、契約アンペア数が高いほど、流れる電流が多くなるため電気代は高くなります。一戸建てでは、集合住宅よりも使える電流が大きく設定されていることが多いです。一度に多くの電気が使われた場合に、契約アンペア数が低いと、ブレーカーが切れてしまうため、一戸建てではあらかじめ高めのアンペア数が設定されていることが多いです。
住宅の面積が広くなる
一戸建ては、集合住宅より住宅の面積が広い傾向にあり、電気代が高くなります。一戸建ては、集合住宅より天井が高い事も多く、居住空間が集合住宅よりも広くなります。空間が広くなると、エアコンや照明を稼働する電気の使用量が増えることとなり、電気代が高くなります。
気密性が低い
一戸建ては、集合住宅に比べて気密性が低い傾向があり、電気代が高くなります。集合住宅は、上下左右に隣の家があり囲まれているため、外気に接する面が少ないですが、一戸建ては、地面以外の壁が外気にさらされています。一戸建ての壁の中には、断熱材などが使われていますが、集合住宅に比べると気密性が劣り、冷暖房の効率が下がり、電気代が高くなります。
世帯人数ごとの電気代
一戸建ては世帯人数が増えることで、使用電力が増え、電気代が高くなる傾向にあります。1か月あたりの世帯人数ごとの電気代は、以下のとおりです。
世帯人数 |
月間平均電気代 |
1人暮らし |
6,425円 |
2人暮らし |
11,108円 |
3人家族 |
12,940円 |
4人家族 |
13,664円 |
5人家族 |
15,207円 |
6人家族以上 |
17,727円 |
※参考:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期 2022年7~9月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※参考:家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 月次 2022年11月 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
電気代が高くなっている背景
電気代の価格は、世界の情勢にも左右されます。ここでは、電気代が高くなっている背景について解説します。
ウクライナの情勢による影響
ロシアのウクライナ侵攻により、アメリカ・EUなどによる経済制裁として、ロシアの化石燃料の輸出が制限されることとなりました。このため、世界各国の化石燃料の流通量が減少することで、燃料価格が高騰し、電気代の高騰につながっています。
新型コロナウイルスによる影響
近年、新型コロナウイルス感染症の収束により経済活動が再開されたため、燃料の需要が高まっています。一時は新型コロナウイルスの影響で、世界中の経済活動が停滞し、原油価格が下落したことで、化石燃料への投資撤退の動きが加速しました。一度減った石油や液化天然ガスの供給量は回復せず、供給不足が続いているため燃料価格の高騰につながっています。
一戸建ての電気代が高い原因を調べる方法
一戸建ての電気代が高騰する原因は、電気の市場価格の高騰、電力会社の料金プランの変更、生活スタイルの変化による家電使用量の増加などが上げられます。ここでは、一戸建ての電気代が高くなる原因を調べる方法について解説します。
電気代の内訳を確認する
電気代の内訳を確認し、電力会社の料金プラン・価格設定に変動がないかを確認しましょう。月ごとの電気代を比較すると、費用が増えた箇所の把握が可能です。電気代は、電気の市場価格や電力会社の燃料費調整額により変動します。燃料の価格は毎月変動しているため、時々確認することをおすすめします。
生活スタイルの変化を確認する
電気代は、生活スタイルの変化によって高くなることがあります。会社の勤務状況がリモートワークに切り替わると、冷暖房・照明などを長時間使用するため、電気使用量が増えます。結婚や出産などにより世帯人数が増えることでも、電気の使用量は変わります。季節の変化によって起こる温度差によっても、電気の使用量は異なります。
漏電を確認する
特に理由がないにもかかわらず電気代が高くなっている場合、漏電している可能性があります。漏電とは、本来電気が流れる部分以外に、電気が流れ落ちることです。電気機器や電気配線などから漏電していると、電気代が高くなります。漏電していると、感電したり火事になったりする可能性があるため危険です。ブレーカーで漏電を確認し、漏電していた場合はすぐに修理を依頼しましょう。
盗電を確認する
盗電とは、無断で自宅の電気を使われることです。給湯器用のコンセントやガスメーターなどから、盗電される可能性があります。一戸建てでは、屋外にコンセントが設置されている場合があります。知らないコンセントコードが差し込まれていないか確認をし、かぎ付きのコンセントカバーをつけるなどの対策をしておくことをおすすめします。
一戸建ての電気代を抑える方法
一戸建ての電気代は、契約変更や使用方法の見直しなどを行うことによって抑えられます。ここでは、一戸建ての電気代を抑える方法について解説します。
電気料金のプランを見直す
電気料金のプランは、各家庭によって適切なものが異なります。生活スタイルにあったプランを洗濯することで、電気代を安くすることが可能です。日中に不在する時間が長い場合は、夜間料金が抑えられるプランを選ぶなど、生活に適したプランを選びましょう。電気料金のプランを変えるだけでなく、電力会社の切り替えも検討することをおすすめします。
家電の使用方法を見直す
家電の使用方法を見直すことによって電気代は抑えられます。エアコンの温度を調節したり、照明の明るさを抑えたりするとよいでしょう。古い家電は、最新の家電よりも消費電力が高いことが少なくないです。経年劣化により、漏電の可能性が高まることもあるため、買い替えの検討もおすすめします。
待機電力を抑える
待機電力を抑えることで、電気代は抑えられます。待機電力とは、使っていない家電をコンセントに接続していることで流れてしまう電流による電力のことです。テレビ・パソコン・照明など多くの家電のコンセントを抜くだけで、待機電力は抑えられます。使用回数が少ない家電は、コンセントを抜いておくことをおすすめします。家電のコンセントを抜くことで、漏電の対策にもつながります。
電気代を抑えるための一戸建ての選び方
電気代は、住居を変えることでも抑えられます。ここでは、電気代を抑えるための一戸建ての選び方について解説します。
高気密・高断熱な家を選ぶ
屋根や外壁の気密性・断熱性を高めることで、電気代は抑えられます。高気密・高断熱の一戸建ては、冷暖房の効率が高いためです。一戸建ての機密性・断熱性については、賃貸は不動産屋で、建てる場合はハウスメーカー・工務店できちんと確認しましょう。
省エネ住宅を選ぶ
省エネ住宅を選びましょう。省エネ設備・断熱性能などが充実した家を省エネ住宅といい、一定の条件で、住宅ローン控除・住宅ローン金利優遇が受けられます。最近では、太陽光発電ができる「ZEH(創エネ)住宅」もあり、省エネ住宅と並んで、電気代を抑えられるため、一戸建てを建てる場合はおすすめです。
まとめ
一戸建ての1か月の電気代は、平均8,546円です。一戸建ては集合住宅に比べて、電気代が高くなる傾向があります。電気代は居住人数や住環境によって異なります。電気料金のプランや待機電力の削減などで、大幅に電気代を節約することは可能です。省エネ住宅・創エネ住宅などを建てることでも、電気代を抑えることが可能なので検討されることをおすすめします。
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