COLUMN家づくりコラム

高さ24.2mの大水車はSNS映え間違いなし!埼玉県立川の博物館@寄居町

イエタッタ編集部
2023.07.31

 

海はない。でも、川がある!

そう、埼玉県は鴻巣市と吉見町を流れる荒川の川幅が日本一(※1)。また、関東の主要河川・荒川が流れ、県土を占める河川面積の割合も国内トップクラスなんです。

ということで、今回はそんな埼玉県の「川」のことを丸ごと楽しめちゃう「埼玉県立川の博物館」を紹介しま~す♬

 

- INDEX -

▼体感型博物館“かわはく”って、どんなところ?

▼かわはくの魅力① ウォーターアスレチック「荒川わくわくランド」

▼かわはくの魅力② 荒川大模型173

▼かわはくの魅力③ 本館第一展示室

▼かわはくの魅力④ アドベンチャーシアター

 

体感型博物館“かわはく”って、どんなところ

 

 

埼玉県北西部の寄居町にあり、荒川の中流域に位置する「埼玉県立川の博物館」。

施設のシンボル「大水車」は、なんと直径24.2m!一瞬、観覧車と見紛うほどの大きさは圧巻です。

 

ここでは、荒川を中心とした川にまつわる展示や体験スポットが屋内外に充実♪ 屋内には、博物館の展示では珍しい仕掛けが施され、河川と人々のくらしや歴史について学べます。

また、屋外は親水施設や荒川の地形を縮小した精巧な大模型を展示。大人も子どもも遊んで学べるコンテンツがもりだくさんで、時間を忘れてしまうこと間違いなしです!

 

また、ここには3つの日本一があることにも注目!「大水車」、「荒川大模型173」、「大陶板画」の3つの展示は、そのスケールの大きさが日本一(※2)なんです!ここに来たらぜひ、ド迫力の大きさを体感すべし!

 

川合玉堂作の大陶板画「行く春」。玉堂が長瀞を訪れた際に荒川に浮かぶ船車をモチーフに描かれた作品(国指定重要文化財。現在は東京国立近代美術館が所蔵)

 

かわはくの魅力① ウォーターアスレチック「荒川わくわくランド」

シンボルの岩山から流れ落ちる滝

 

「荒川わくわくランド」は、治水や利水について学べるウォーターアスレチック。入口を入ったらまずは「ドキドキばし」を渡りましょう。橋から間近に見られる滝は迫力満点!

 

また、「ジャブジャブ広場」の横堤(よこてい)体験は、やってみるべし♪横提とは堤防から川の流れに向かって直角に突き出た堤のこと。荒川は「荒ぶる川」からその名がつけられたというほど、かつて上流は激しく蛇行し、洪水が頻発していました。そこで、1918年から1954年にかけて川の改修工事が行なわれ、横提などを築いて治水したそう。ここでは、水が流れる力強さを体感しながら、治水のしくみが学べます。

 

 

人気のアトラクションが満載の「ザブンドーレの池」も要チェック!水の抵抗や摩擦などの科学的性質を遊びながら体験できます。

 

かわはくの魅力② 荒川大模型173

壮観なスケールの「荒川大模型173」。「173」とは一級河川・荒川の全長が173kmから名づけられた

 

「荒川大模型173」は、源流域から東京湾までの173kmにおよぶ荒川の地形を1000分の1に縮尺した国内最大の立体模型。日本一のスケールを誇る精密な展示では、国内唯一地形から川の変遷をたどりながら、地球の歴史にふれられます。

 

太古の昔、秩父盆地は「古秩父湾」という海だったって、知ってましたか?実際に荒川上流域では化石が発掘されているんです。なかでも「パレオパラドキシア」の化石発掘は埼玉県が世界一なのだとか。海なし県の埼玉にも、かつて海が広がっていたんですね。ガリバー気分で荒川の地形を体感しちゃおう!

 

かわはくの魅力③ 本館第一展示室

本館にある第一展示室

 

吹き抜け2階建ての第一展示室は、2階の入口から入ると、大型パノラマスクリーンや復元模型などの展示がお目見え。屋内展示として珍しい仕掛けは、実際に水が流れていることにあります。川に見立てた水が流れているので、より臨場感のある展示が楽しめます。

 

「船車」や「荷船」などの大型復元模型は中に入ってもOK。当時の暮らしを通じ、荒川と人々の暮らしにふれられます。

 

水の勢いを感じる「鉄砲堰」の実演

 

ここにきたら注目すべきは、「鉄砲堰(てっぽうぜき)」の実演です。「鉄砲堰」とは、秩父山地で切り出された木材を、水の力で荒川の下流に押し出すために造られた人工のダム。川を利用した木材搬出方法として江戸時代から行われていました。せき止められて鉄砲水の勢いは間近で見ると凄まじすぎる~!

 

かわはくの魅力④ アドベンチャーシアター

 スリリングな川下りが疑似体験できる「アドベンチャーシアター」

 

「アドベンチャーシアター」は、大型スクリーンに映し出される映像と連動して座席が動くバーチャルシアター。

源流域に落ちたひと粒の水から、全長173kmにおよぶ荒川を下る旅を疑似体験できます。上流から下流に流れるリアルな振動は、まさに川くだりそのもの!荒川になった気分で東京湾へのライドを楽しもう♪

 

 

埼玉の人々の暮らしは、太古の昔から荒川を中心とする河川と密接にかかわっていたんですね。埼玉地域の特性を知ることは、子どもにとって郷土愛を育むことにもつながるはず。

この夏は、“かわはく”で涼しく川のことを楽しく体感してみませんか?

 

※1)鴻巣市と吉見町の間を流れる荒川の川幅が2537mで国内河川最大幅

※2)「大水車」は直径24.2mと日本一大陶板画は屋外展示の日本画の大型美術陶板では日本一「荒川大模型173」は荒川の全長173kmを1000分の1に縮尺した173mの展示が日本一

 

施設紹介|埼玉県立川の博物館

●住所   大里郡寄居町小園39 

●電話   048-581-7333

●営業時間 9:00〜17:00(荒川わくわくランドは9:30〜16:50)

 ※夏休み期間は変更有

 ※最終入館は閉館30分前まで

●休館日  月曜(祝日・振替休日・県民の日・7/1~8/31は開館)、年末年始

 ※GW期間は開館 

●料金

【入館料】一般¥410/学生・高校生¥200円

 ※団体割引あり 中学生以下無料

 ※アドベンチャーシアター、荒川わくわくランドは別途料金がかかります

【アドベンチャーシアター】高校生以上¥430/4歳~中学生¥210

【荒川わくわくランド】高校生以上¥210/4歳~中学生まで¥100

●駐車場  有(普通車¥300)

●サイト  http://www.river-museum.jp/

 ※詳細はホームページご確認ください

 

ご紹介した街の市区町村ガイド

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写真提供/埼玉県立川の博物館

取材・文・編集/山口瑠美子(ピースなじかん編集部)

※この記事は『ピースなじかん』2018年夏号(vol.8)をリライトしています