COLUMN家づくりコラム

注文住宅の予算はどれくらい?予算別の特徴や費用を抑えるポイントを解説

イエタッタ編集部
2023.09.07

 

一戸建てを購入する際に、注文住宅にしたいと考える人も多いことでしょう。この記事では、これから注文住宅を検討したい人に向けて、注文住宅でかかる費用の内訳、予算の全国平均について解説します。建築費の予算別の特徴、予算を抑えるためのポイントなども解説するため、ぜひ役立ててください。

 

- INDEX -

  1. 注文住宅でかかる費用とは
  2. 注文住宅の建設費・床面積の平均とは
  3. 注文住宅における予算別の特徴
  4. 注文住宅で予算を抑えるための3つのポイント
  5. 注文住宅を検討するときの3ステップ
  6. まとめ

 

注文住宅でかかる費用とは

注文住宅でかかる費用は、土地の購入、家の建築、諸費用の3つに分けられます。ここでは、3つの費用について解説します。

 

土地の購入費用

注文住宅の予算の多くを占めるのは、土地の購入費用です。土地の購入費用は、都市部かどうか、最寄り駅・路線・駅からの距離など、場所により大きく差があります。都内に一戸建てを建てる場合、土地の購入費用が高くなる傾向です。

また、地盤が弱い、整備されていないなどの理由で、土地改良費用が必要になる場合もあります。ただし、すでに土地を所有している場合は必要ありません。

 

家の建築費用

家の建築費用は、「家」そのものの建築にかかる費用のことです。基礎工事・外装工事・内装仕上げ・設備工事などが含まれます。大手ハウスメーカー・中小建築会社・工務店など、依頼先によって費用が変わり、大手ハウスメーカー・中小建築会社・工務店の順で、費用が抑えられます。

ただし、人気がある建築設計事務所に依頼する場合は、費用が高くなる傾向があるため、注意が必要です。

 

諸手続き費用

注文住宅でかかる費用として、諸手続き費用も挙げられます。一戸建てを取得する際には「登記」が必要で、手続きの際には、登録免許税・司法書士報酬・その他実費などがかかります。合計数10万円単位の費用がかかるため、無視はできません。土地の購入費用や家の建築費用だけではなく、諸手続き費用に関しても、事前に認識しておきましょう。

 

注文住宅の建設費・床面積の平均とは

注文住宅を建てる際には、建設費や床面積の平均値を把握する必要があります。ここでは、建設費と床面積の平均値について解説します。

 

建設費の全国平均は約3,715万円

住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」によると、2022年度の注文住宅の建設費は、全国平均で約3,715万円と示されています。首都圏の建設費は、約4,016万円です。

※参考:2022年度フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

 

床面積の全国平均は122.8m2

「2022年度フラット35利用者調査|住宅金融支援機構」によると、注文住宅の床面積の全国平均は、122.8m2と示されており、2014年以降、9年連続で縮小しています。首都圏の注文住宅の床面積の平均は、123.4m2です。

※参考:2022年度フラット35利用者調査|住宅金融支援機構

 

注文住宅における予算別の特徴

平均的な30~40坪程度の注文住宅について、1,000万円台、2,000万円台、3,000万円台、4,000万円台の建築費の予算別に、特徴を解説します。ハウスメーカーによって条件も異なるため、あくまでも目安として参考にしてください。

 

予算【1,000万円台】の注文住宅

予算1,000万円台の注文住宅は、長方形・正方形などシンプルなデザインが多い傾向があります。「予算はあまりないけど、家を早く持ちたい」「家以外の趣味や教育費にお金をかけたい」など、コストパフォーマンスを重視する人に選ばれやすい価格帯です。

複雑なデザインは人件費・材料費がかさむため、凝った間取りや、自然素材の使用など、こだわりの実現は難しいとされています。また、屋根を一方に向かって斜めになっている「片流れ」にすれば、コストを抑えられます。

 

予算【2,000万円台】の注文住宅

予算2,000万円台の注文住宅は、1,000万円台に比べれば自由度は上がり、予算配分の工夫次第では希望を叶えられる価格帯です。ただし、希望を盛り込み過ぎると予算オーバーになるため、注意が必要です。「システムバスは機能性の高いものにし、内装は安価にする」といったように、優先順位の高いものから、部分的に希望を盛り込む方法がおすすめです。

 

予算【3,000万円台】の注文住宅

予算3,000万円台は、注文住宅の平均的な予算といわれています。3,000万円台前半までは、平均的なグレード・広さの住宅を建てられる価格帯で、3,000万円台後半になると平均よりグレードの高い設備や建築資材を選べます。正方形・長方形にこだわらず敷地や希望にあわせた形にしたり、塀や柵などの外構を設置したりすることも可能です。

 

予算【4,000万円台】の注文住宅

予算4,000万円台は、予算を抑えることなくプランニングができる価格帯で、さまざまな希望を盛り込むことが可能です。設計士に依頼し、デザイン性の高い住宅も実現できます。例えば、家をロの字にして中庭を設けたり、凸凹が外壁面積を多くしたりするプランも盛り込めます。

また、耐震性能に加えて、太陽光発電をはじめとしたZEH住宅の設備を備えることも可能です。

 

注文住宅で予算を抑えるための3つのポイント

注文住宅で予算を抑えるためには、主に3つのポイントを押さえるとよいでしょう。ここでは、3つのポイントについて解説します。

 

延べ床面積を小さくする

注文住宅で予算を抑えるためには、延べ床面積を小さくすることが大切です。延べ床面積とは、家の全ての階の面積を合計したものを指します。延べ床面積が大きければ大きいほど、建築費は高くなります。そのため、土地いっぱいに家を建てようとせず、本当に必要な広さを考えるようにしましょう。

 

シンプルな形にする

注文住宅で予算を抑えたい場合は、建物をシンプルな形にすることがポイントです。家の形が複雑になれば、その分材料費・工事費がかかるためです。例えば、同じ延べ床面積であっても、部分2階よりも総2階の方が費用は安くなります。また、屋根の形もシンプルな方が面積を抑えられるため、予算も安くなるでしょう。

 

間取りをシンプルにする

間取りをシンプルにするのも、注文住宅で予算を抑えるためのポイントです。部屋数が多いと、その分の壁・ドアなどが必要になり、材料費・工事費がかさむ傾向があるためです。家族の人数に見合った、必要な部屋数であるかを検討するようにしましょう。また、玄関や廊下などの部屋以外のスペースをなるべく小さくするのも、予算を抑えるポイントです。

 

注文住宅を検討するときの3ステップ

注文住宅を検討する際には、3つのステップを踏む必要があります。ここでは、3つのステップについて解説します。

 

1.どんな家にしたいのかイメージを具体的にする

注文住宅を検討する際には、間取りの希望・デザイン・こだわりのポイントなど、どんな家にしたいのかイメージを具体化しましょう。家族で相談したり、具体的な間取りの事例を集めて参考にしたりする方法がおすすめです。家のイメージ作りで整理すべき点は、以下の通りです。

  • ・家のなかでこだわりたい点
  • ・周辺環境で大切にしたい点
  • ・必要な部屋数や希望の間取り
  • ・ライフプラン

2.予算を検討する

家のイメージを具体化できたら、予算を検討しましょう。注文住宅の予算を立てる際には、ローンの返済計画だけではなく、将来かかる学費や介護費用なども考慮し、慎重に検討する必要があります。予算を検討する際には、以下の点を確認するようにしましょう。

  • ・自己資金がどれだけあるか
  • ・住宅ローンの月々の返済はどの程度可能か
  • ・両親や祖父母から援助を受けられるか

3.信頼できるハウスメーカー・工務店を選ぶ

予算の検討ができたら、信頼できるハウスメーカーまたは工務店を選びましょう。土地探しのサポートが得られるメーカーも多くあるため、土地がまだ準備できていない人も、先に進めるのがおすすめです。メーカーによっては、相場より安い傾向の「建築条件付き土地」を紹介してもらえるケースもあります。

複数のハウスメーカーや工務店を比較検討し、自分の要望に合ったところを選びましょう。

 

まとめ

注文住宅を建てる際には、土地の購入、家の建築、諸費用の大きく3つの費用がかかります。予算を抑えたい場合は、延べ面積を小さくしたり、形や間取りをシンプルにしたりするなど、工夫しましょう。

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