COLUMN家づくりコラム

土地なしで家を建てる費用の目安や流れとは|家を建てるコツや注意点についても解説

イエタッタ編集部
2023.09.30

土地探しから家を建てる 

 

土地なしでも家を建てることは可能です。この記事では、一戸建てを検討している人に向けて、土地なしで家を建てる場合の費用や流れ、住宅ローンの仕組みについて解説します。土地なしで家を建てる場合のコツや、注意点についても解説するので、家を建てる際の参考にしてください。

 

- INDEX -

  1. 土地なしで家を建てる場合に必要な費用とは
  2. 土地なしで家を建てる場合に必要な自己資金
  3. 土地なしで家を建てる場合の住宅ローンの仕組み
  4. 土地なしで家を建てる場合のおおまかな流れ
  5. 土地なしで家を建てる場合に資金計画を立てるポイント
  6. 土地なしで家を建てる場合に費用を抑えるコツ
  7. 土地なしで家を建てる場合の注意点
  8. まとめ

 

土地なしで家を建てる場合に必要な費用とは

土地なしで家を建てる場合に必要となる主な費用は、土地の取得費用と建設費用です。この2種類について詳しく解説します。

 

1.土地の取得費用

土地なしで家を建てるために、まずは、土地の取得が必要です。家を建てたい土地を探し、取得したい土地が決まったら、売買契約を結ぶために売買価格の5〜10%程度の手付金を支払います。土地費用以外には、不動産会社への仲介手数料や印紙代、不動産取得税や固定資産税など、さまざまな諸費用が必要です。残りの費用は、引渡し日に支払います。

 

2.建設費用

土地の引き渡しが無事に完了したら、家の施工を開始します。かかる費用の内訳は、本体工事費用や付帯工事費用です。本体工事費用は注文住宅の本体にかかる費用であり、総費用の75〜80%程度が必要になります。付帯工事費用は建物以外にかかる費用であり、総費用の15〜20%程度です。仲介手数料や登記費用などの諸費用もかかります。

 

土地なしで家を建てる場合に必要な自己資金

土地なしで家を建てる場合、自己資金が必要です。自己資金は、主に頭金と諸費用です。それぞれの目安を解説します。

 

必要な頭金の目安

頭金とは、住宅を購入する際に当てる資金の一部です。住宅価格のすべてを住宅ローンでまかなう「フルローン」もありますが、頭金が少ない場合は住宅ローンの返済額がその分多くなるため、負担も大きくなります。 一般的には、土地資金と建物資金を合わせた総資金額の20~30%程度を、頭金として準備しておくと安心です。

 

必要な諸費用の目安

頭金のほかには、不動産取得税や仲介手数料、住宅ローンの手数料や各種税金などの諸費用が必要になります。必要な諸費用の目安は、土地代の5〜10%程度です。用意した自己資金は、全てを頭金に充てるのではなく、諸費用の支払いに充てる分も残しておく必要があるため注意しましょう。

 

土地なしで家を建てる場合の住宅ローンの仕組み

家を建てる際、多くの方が住宅ローンを利用するでしょう。ここでは、住宅ローンの仕組みについて解説します。

 

住宅ローンは事前審査と本審査を受ける必要がある

住宅ローンを利用するには、まずは事前審査を通過しなければ本審査を受けられません。事前審査のタイミングは、候補の土地を見つけたときです。事前審査を通過したら、正式な住宅ローンの申し込みを行う本審査を受けます。事前審査を通過したからといって、本審査も必ず通過するとは限りません。住宅ローンを組むためには、どちらの審査にも通過する必要があります。

 

住宅ローンのプランには2つのタイプがある

住宅ローンには、家が建ってから融資が始まるタイプと、土地を購入したタイミングと家が建ってからの2本立てで融資されるタイプがあります。家が建ってから融資が始まる住宅ローンが基本ですが、必要な自己資金が足りない場合に、つなぎ融資や土地先行融資を利用できる可能性もあります。

 

代金の支払いは複数回に分かれている

土地と家の代金は支払いのタイミングが異なるため、複数回の支払いが必要になります。代金の支払い回数は、土地の手付金から家の引き渡しまでに約6回です。融資と自己資金の割合を計算し、しっかりと資金計画をたてましょう。

 

土地なしで家を建てる場合のおおまかな流れ

土地なしで家を建てるためには、11の手順が必要です。おおまかな流れを解説するので、参考にしてください。

 

1.土地と建物の総予算を設定する

家を建てるため、最初に必要な総予算を設定します。総予算とは、土地代や建物代、諸費用を足した額です。自己資金だけで全額を払えない場合がほとんどなので、無理のない住宅ローンの借入額を計算しておきましょう。

 

2.家のイメージを固める

総予算の設定をしたら、家の間取りや外観、設備など、家のイメージを固めます。家族間でよく話し合い、適した間取りを考えましょう。家のイメージは、土地探しや家の設計段階の判断基準になるため、重要です。

 

3.土地探しを始める

家のイメージが固まったら、土地探しを始めましょう。不動産情報サイトを活用して自分自身で探す方法や、不動産会社やハウスメーカー・工務店に依頼して土地探しを協力してもらう方法があります。建築条件付きの土地である場合、希望のハウスメーカー・工務店を選べないので注意が必要です。

 

4.ハウスメーカー・工務店探しを始める

土地探しと同時進行で、ハウスメーカー・工務店探しを始めます。注文住宅の主な依頼先は、ハウスメーカー・工務店、設計事務所などがありますが、安定度やコスト面で考えると、ハウスメーカー・工務店を中心に検討するとよいでしょう。

 

5.ハウスメーカー・工務店にプランの作成・見積もりを依頼する

依頼したいハウスメーカー・工務店と土地が決まったら、建築可能なプランと見積もりを依頼します。間取りについては、さまざまな条件を考慮し、希望の建物が建てられるか確認しましょう。 同じ土地でも、ハウスメーカー・工務店によってプランが異なるため、予算を考慮しつつ希望に近いプランを作成してくれた会社を選ぶことがポイントです。

 

6.住宅ローンの事前審査を受ける

土地と家の費用を合わせて住宅ローンを利用する場合、土地を購入する前の事前審査が必要です。一般的に、事前審査では金融機関にプランや見積りを提出します。提出するプランは、仮のプランで問題ありません。

 

7.土地を決めたら売買契約をする

希望の土地に理想の家が建てられることが確定したら、買い付け申込書を土地の売り主へ提出しましょう。売買契約では、売買価格の5~10%の手付金や仲介手数料、印紙代などの自己資金が必要になります。

 

8.ハウスメーカー・工務店と建築プランを打ち合わせる

土地の売買契約が完了したら、選んだハウスメーカー・工務店と建築プランを話し合います。注文住宅は長年住むことになる場所なので、コストだけではなく、建物の耐震性能やアフターフォロー、外壁や屋根などの外装まで詳しく打ち合わせをしておきましょう。1つでも疑問だと感じる点がある場合は、この時点で解決しておくと安心です。

 

9.工事請負契約の締結をしたら住宅ローンの本審査を受ける

工事請負契約の締結をしたら、土地の売買契約書や工事請負契約書など書類の写しを用意して、住宅ローンの本審査を受けましょう。仮審査を通過している場合でも、勤務状況や借入状況に変更があれば、本審査に通過できないこともあります。

 

10.正式な土地の引き渡しを受けたら家の着工となる

正式に土地が引き渡されたら、着工に移ります。着工前に地鎮祭や上棟式を行うことが一般的ですが、これは強制ではありません。段取りや準備方法が分からない場合、建築会社がサポートしてくれます。

 

11.竣工して家が完成したら引き渡しされる

家の広さや間取りによって異なりますが、建築期間は3か月~半年前後の期間が必要とされています。建物が完成したら、メーカー担当者や現場監督に立ち合ってもらい、竣工検査を行います。動作に問題はないか、汚れや傷はないかなど、細かくチェックして問題がある場合は修理してもらいましょう。問題ないと判断したら、家が引き渡されます。

 

土地なしで家を建てる場合に資金計画を立てるポイント

土地なしで家を建てる場合、余裕のある資金計画を立てましょう。資金計画を立てることで、予算不足を回避します。

 

頭金はなるべく用意する

住宅ローンの返済負担を抑えるには、頭金を用意しておくことが大切です。頭金が多いと住宅ローンの借入額が減るので、返済による負担が軽くなります。住宅ローンの審査に通りやすくなる点もメリットの1つといえます。

 

土地と家の予算配分は慎重に行う

総予算が決まったら、土地と家にかかる費用のバランスを考え、予算配分を決めます。あくまで目安ですが、一般的な予算配分は総予算の25%が土地代、総予算の65%が建築費です。その他に、諸費用が必要になります。自己資金で用意しておくべき予算も含め、余裕のある資金計画を立てるのがポイントです。

 

土地なしで家を建てる場合に費用を抑えるコツ

土地なしで家を建てるなら、できるだけ費用を安く抑えたいと思います。ここからは、費用を抑えるコツを解説します。

 

土地はできるだけ安い費用で購入する

土地なしで家を建てる場合、土地の購入費用が総費用を左右します。土地の価格は定価が存在しないため、立地や形状など、さまざまな要因により売買価格が決まります。土地とプランがセットになっている「建築条件付き」の土地を選ぶのも、合理的な1つの方法です。

 

コストを削減できる間取りや形状を意識する

家を建てる費用は、家の間取りや形状次第で材料の質や量、人件費が大きく変化します。家の形状は、工夫次第で費用を抑えられますが、家の質自体は低下しません。間仕切りや建具を少なくするのもコスト削減につながります。

 

必要な設備と節約する設備を厳選する

すべての設備にこだわると、費用は高額になります。システムキッチンやガレージなど、オプションや設備面で不必要な設備は省くことが費用を抑えるポイントです。自分たちに必要な設備を厳選すれば、コスト削減につながります。

 

土地なしで家を建てる場合の注意点

土地選びやローンに関して、注意すべき点があります。家を実際に建てる際に、ぜひ参考にしてください。

 

土地選びは慎重に行う

永きに渡り暮らしていく場所を決めることになる土地選びは、慎重に行う必要があります。土地の形状や地盤の丈夫さ、日当たりの良さや建築条件など、気になることは隈なくチェックしておくと安心です。写真や画像で決めるのではなく、購入前には必ず現地を訪問し、自分自身の目で確認してから判断しましょう。

 

つなぎ融資を利用する際も注意が必要

住宅ローンは、家が完成してから実行されるのが基本です。家が完成するまでの土地代金や、着工金などの支払いは、つなぎ融資を利用することになります。つなぎ融資は、住宅ローンを契約する金融機関と同じである必要があります。つなぎ融資を取扱っていない場合、金融機関自体を見直さなければいけないため注意しましょう。

 

まとめ

所有している土地がない場合でも、家を建てられることが分かりました。土地なしで家を建てる際には、土地探しは慎重に行い、しっかりと資金計画を立てましょう。

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執筆:イエタッタ埼玉編集部
注意:2023年9月30日時点の情報を基に執筆しております。最新情報と異なる場合がございます