COLUMN家づくりコラム

注文住宅シミュレーション|金額や部屋数、内訳から建てられる家のイメージを掴もう

イエタッタ編集部
2023.10.25

 

間取りや設備などの希望を叶えられる注文住宅において、具体的にどれくらいの予算が必要か気になる人は多いでしょう。この記事では、注文住宅にかかる費用や予算の決め方、予算や間取り別のシミュレーションを解説しています。住宅の購入を検討している人は、参考にしてください。

 

-INDEX-

  1. 注文住宅にかかる4つの費用
  2. 注文住宅の予算の決め方
  3. 予算別の注文住宅シミュレーション
  4. 間取り別の注文住宅シミュレーション
  5. まとめ

 

注文住宅にかかる4つの費用

注文住宅を建てるには、土地の購入費用・本体工事費・付帯工事費・諸費用がかかります。それぞれを解説します。

 

1.土地の購入費用

土地を所有していない場合、土地購入費が必要です。土地購入費は地域や立地条件によって大きく異なり、主要都市近郊やアクセスがよい場所では高額になるでしょう。土地代だけでなく、登記費用や税金、仲介手数料などの費用も必要となります。土地購入時にかかる費用は、以下のとおりです。

 

  • 登記時の登録免許税:課税標準額の1.5%
  • 不動産取得税:固定資産税評価額の3%
  • 固定資産税:固定資産税評価額の1.4%
  • 都市計画税:固定資産税評価額の0.3%
  • 司法書士報酬:5~10万円ほど
  • 仲介手数料:上限は土地代の3%+6万円
  • 手付金:売買価格の5~10%を先に支払うもの

 

2.本体工事費

建物自体の建築費用は、土地の購入費用を除いた予算のうち約70%を占めるとされます。たとえば、住宅全体の予算が2,000万円であれば本体工事費は1,400万円前後となります。本体工事費に含まれる内容は、以下のとおりです。

 

  • 仮設工事:足場や仮設電気・トイレなどの設置工事
  • 基礎工事:建物を支える土台の工事
  • 木工事:建物の骨組みを作る工事
  • 内装・外装工事:外壁や屋根、床、内壁などの工事
  • 設備工事:ドアや窓、水回りの工事

 

3.付帯工事費

付帯工事費とは、建物以外の工事にかかる費用です。土地の購入費用を除いた予算のうち、15~20%ほどが目安となります。ただし、購入した土地に建物が残っている場合は別途取り壊し費用がかかります。

また、複数台停められる駐車場にしたり、太陽光発電システムを導入したりする際は費用がより大きくなるでしょう。付帯工事費に含まれるおもな内容は、以下のとおりです。

 

  • 外構工事:駐車場や庭、塀など建物の外に実施する工事
  • 引き込み工事:上下水道や電気、ガスを敷地内に引き込む工事
  • 設備工事:照明やエアコンなどを設置する工事
  • 地盤改良工事:地盤に問題がある際に強化する工事

 

4.諸費用

諸費用は土地の購入費用でも建物の中や外の工事費でもない費用で、建築費用の5~10%ほどとされます。土地の購入時と同様に、建物も不動産登記費用や税金がかかります。住宅ローンでは事務手数料や保証料がかかり、引っ越し代金や家具・家電の購入費用もかかるでしょう。諸費用に含まれるおもな内容は、以下のとおりです。

 

  • 建物登記時の登録免許税:課税標準額の1.5%
  • 不動産取得額:固定資産税評価額の3%
  • 固定資産税:固定資産税評価額の1.4%
  • 都市計画税:固定資産税評価額の0.3%
  • 司法書士報酬:5~10万円ほど
  • 印紙代:売買契約書や住宅ローンの契約書に金額に応じて貼る印紙
  • 住宅ローンの事務手数料や保証料:金融機関による
  • 引っ越し代金や家具・家電の購入費用:業者や購入する商品による

 

注文住宅の予算の決め方

注文住宅を建てる際は、どのように予算を決めるとよいのでしょうか。3つの流れを解説します。

 

自己資金を決める

はじめに、注文住宅にかけられる自己資金を決めましょう。近年は自己資金が0円あるいは、自己資金がなくても契約できる住宅ローンが増加しているものの、自己資金を用意する人は多くみられます。フラット35を活用した人では、平均でおよそ640万円ほどの自己資金を用意しています。

 

自己資金が多いと借入額を減らせますが、預金すべてを充てると予期せぬ出費に対応できない恐れがあるでしょう。将来的な出費を考えたうえで、自己資金額を決めましょう。

 

※参考:フラット35利用者調査:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

 

住宅ローンで借りられる金額を把握する

住宅ローンを借り入れする場合は、借りられる資金の上限を把握しましょう。毎月いくらなら返せるかを考えます。一般的に、年間の最大返済額は年収の30~35%とされます。ただし、上限まで借りると、ライフスタイルの変化に対応できない可能性があるでしょう。

 

返済額は、年収の20~25%ほどに抑えるのがおすすめです。他の債務があると希望額を借りられない可能性があるため、債務を減らしてから申し込みましょう。

 

住宅の購入予算を決める

自己資金と住宅ローンの借り入れ金額が決まると、注文住宅の購入予算が決まります。土地の購入が必要であれば、土地購入費を考慮したうえで計算しましょう。住宅ローンの返済期間は長いほど審査に通りやすいですが、可能な限り70歳までには返済が終わるように組みましょう。

 

予算別の注文住宅シミュレーション

金額に応じてどのような住宅が建てられるのか、1,000~3,000万円までの予算別にシミュレーションします。

 

予算1,000万円

予算が1,000万円である場合、外観は正方形もしくは長方形のシンプルな形で、1階と2階の面積が同じ総2階の住宅となります。屋根は、三角形の切妻もしくは片流れです。窓の数も少なめとなります。水回りの設備は基本的なグレードで、床材は合板やクッションフロアとなるでしょう。間取りのバリエーションも限られます。

 

予算1,500万円

予算が1,500万円である場合、外観は1,000万円の際と同様にシンプルなものになります。ただし、ベランダや出窓を設置するケースがみられます。水回りの個数を増やすのは難しいですが、機密性や断熱性を高められ、一部設備のグレードを上げられるでしょう。

 

予算2,000万円

予算が2,000万円である場合、シンプルな外観だけでなく希望を反映できます。間取りの自由度が増したり、床材や壁紙の選択肢が広がったりします。希望すれば、トイレを1階と2階にそれぞれ配置できるでしょう。二世帯住宅にすることも可能です。

 

予算3,000万円

予算が3,000万円である場合、外観を土地の形に合わせられます。内装にこだわりつつ、3階建てや防音性能を高められるでしょう。最新設備が導入可能で、駐車場や庭をこだわった内容にできます。

 

間取り別の注文住宅シミュレーション

間取りと広さごとにどのような住宅や予算になるのか、3つのパターンをシミュレーションします。

 

工務店・ハウスメーカーで3LDK(30坪)の注文住宅を建てる場合

3LDKの2階建て住宅では、大人3~4人ほどが快適に過ごせるとされます。水回りの場所を集中させるケースが多いため、1階にLDKと水回り、2階に寝室と子ども部屋という配置になりやすいでしょう。

延床面積が30坪で坪単価50万円とすると、本体工事費が1,500万円、付帯工事費が400万円、諸費用が200万円ほどと想定できます。土地購入費を除き、総額は2,100万円前後となります。

 

>>2500万円未満の施工価格帯で探す

 

工務店・ハウスメーカーで3LDK(35坪)の注文住宅を建てる場合

3LDKで35坪の2階建て住宅では、30坪と比べて全体的なスペースにゆとりを確保できます。1階にLDKと水回り、2階に寝室と子ども部屋という配置が多いでしょう。延床面積が35坪で坪単価50万円とすると、本体工事費が1,750万円、付帯工事費が500万円、諸費用が250万円ほどと想定できます。土地購入費を除き、総額は2,500万円前後となります。

 

>>2000万円~3000万円未満の施工価格帯で探す

 

工務店・ハウスメーカーで4LDK(40坪)の注文住宅を建てる場合

4LDKで40坪の2階建て住宅では、大人4~5人が快適に暮らせるとされます。間取りの自由度は高く、設備もおおむね希望を反映できるでしょう。延床面積が40坪で坪単価70万円とすると、本体工事費が2,800万円、付帯工事費が800万円、諸費用が400万円ほどと想定できます。土地購入費を除いて、住宅の総額は4,000万円前後となります。

 

>>2000万円~3000万円未満の施工価格帯で探す

 

まとめ

注文住宅を建てるには、土地の購入費用・本体工事費・付帯工事費・諸費用がかかります。自己資金と住宅ローンで借りられる金額から、購入予算を決めましょう。金額が大きいほど、外観や設備の希望を多く反映させられます。

 

イエタッタ埼玉は、埼玉県に特化した住宅情報が充実しており、SNS連携による集客力も優れています。また、見学先がマップと連携しているため、予約の際などに間違いが生じにくいシステムです。埼玉県で新築の注文住宅を建てようと検討している人は、一度ご検討ください。

 

>>自分の好みにあったモデルハウスを見学してみる

 

 

執筆:イエタッタ埼玉編集部
注意:2023年10月26日時点の情報を基に執筆しております。最新情報と異なる場合がございます。