COLUMN家づくりコラム

二世帯住宅の間取りで成功するポイントや注意点は?3つの間取りタイプ別に解説

イエタッタ編集部
2023.10.27

 

二世帯住宅での生活に満足できるかどうかは、間取りに大きく左右されます。この記事では、親世帯との二世帯住宅を検討中の人に向けて、間取りのタイプ別のメリット・デメリット、成功する間取りのコツ、注意点などを解説します。二世帯住宅の検討や、二世帯住宅での快適な生活のために、ぜひ役立ててください。

 

- INDEX -

  1. 二世帯住宅の間取り3タイプとメリット・デメリット
  2. 各間取りタイプにおすすめな人
  3. 【間取りタイプ別】二世帯住宅の間取りで成功するためのコツ
  4. 二世帯住宅の間取りで成功するためのポイント
  5. 二世帯住宅の費用相場
  6. 二世帯住宅にするメリット
  7. 二世帯住宅にするデメリット
  8. 二世帯住宅の間取りで成功するための注意点
  9. まとめ

 

二世帯住宅の間取り3タイプとメリット・デメリット

二世帯住宅の間取りのタイプは主に3つに分類されます。ここでは、それぞれの間取りのメリットとデメリットを解説します。

 

完全共有型の間取り

 

完全共有型の概念


完全共有型の間取りは、基本的に個室以外のスペースを共有するタイプです。玄関やリビング、ダイニング、キッチン、浴室、トイレなどを世帯間で共有します。多くの場合、1階に共有部分を設置し、2階に個室を設けます。

 

完全共有型のメリット

完全共有型のメリットは、世帯間でコミュニケーションを取りやすいことです。家事や子育ても、分担しやすくなります。リビングや水回りの設備を共有できるため、建築費を他のタイプより抑えられることもメリットです。

 

完全共有型のデメリット

完全共有型のデメリットは、個室以外を共有することで、プライバシーが損なわれる点です。世帯間で生活リズムが異なる場合は、生活音の問題も発生します。例えば、親世帯が寝ている時間帯は、活動しにくくなります。

 

部分共有型の間取り

 

部分共有型の概念 


部分共有型の間取りは、設備の一部を世帯間で共有する形式です。どの部分を共有するか、選択の幅が広いことが特徴です。例えば、玄関のみ共有するケースや、玄関と浴室のみ共有するケースなどが挙げられます。

 

部分共有型のメリット

部分共有型のメリットは、世帯間で適度な距離感を保ちやすいことです。プライバシーを維持しながら、一定のコミュニケーションも生まれます。間取りの選択肢が広いため、予算やライフスタイル、土地の広さに応じて自由に設計できるメリットもあります。

 

部分共有型のデメリット

部分共有型のデメリットは、完全共有型と比較して建築費がかさむことです。また、どの部分を共有するか、世帯間での調整に時間もかかります。丁寧に調整しなければ、生活し始めた後でトラブルに発展する可能性もあります。

 

完全分離型の間取り

 

完全分離型の概念①完全分離型の概念②


完全分離型は、生活空間が完全に独立した間取りで、2つのパターンに分類できます。同じ建物を左右や上下で分離するパターンと、敷地内に2棟建設して分離するパターンです。左右や上下で分離する場合は、それぞれに玄関を設けて、独立した生活空間を保ちます。敷地内に2棟建設する場合では、親世帯の土地内に子世帯の家を建てる事例も見られます。

 

完全分離型のメリット

完全分離型のメリットは、プライバシーを保てることや、生活音をあまり気にしなくてよい点です。無駄なストレスがなく、それぞれのスタイルで生活できます。将来、賃貸用の住宅として活用できる可能性もあります。

 

完全分離型のデメリット

完全分離型のデメリットには、建築費が2棟分とほぼ同等のコストが発生することや、広い敷地が必要とされる点が挙げられます。お互いの生活スペースが独立しているため、急病や事故の際に気づけないリスクもあります。

 

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各間取りタイプにおすすめな人

二世帯住宅は、間取りのタイプによって特徴が異なります。ここでは、タイプ別におすすめの人を解説します。

 

完全共有型の間取りがおすすめな人

完全共有型の間取りは、建築費や生活費を抑制したい人に適しています。住宅の設備の多くを共有するため、費用面の負担が軽減されます。子育て中の家庭にとっても、完全共有型は理想的な選択肢の1つです。親世帯による子育てのサポートで、日常生活の負担が軽減されます。世帯間の関係が良好で、一緒に過ごす時間を重視したい人にもおすすめします。

 

部分共有型の間取りがおすすめな人

部分共有型の間取りは、子育て中の人や、これから家族が増える予定の人に向いています。共有スペースがあるため、世帯間で協力しやすく、子育てや日常生活がスムーズに進むでしょう。プライベートな空間も確保できるため、適度な距離感を保ちつつ、コミュニケーションは日常的に取りたいという人にも、おすすめできます。

 

完全分離型の間取りがおすすめな人

完全分離型の間取りは、両親が高齢で、介護が視野に入っている人におすすめです。訪問介護や親世帯のバリアフリー化など、柔軟に対応しやすいためです。費用や敷地に余裕がある人や、互いのプライバシーを尊重したい人などにもおすすめします。一定の建築費や土地スペースが必要ですが、プライバシーを保てます。

 

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【間取りタイプ別】二世帯住宅の間取りで成功するためのコツ

二世帯住宅では、間取りのタイプに応じて工夫すべきポイントがあります。ここでは、タイプ別に成功するためのコツを解説します。

 

完全共有型で成功する間取りのコツ

完全共有型で成功する間取りのコツは、同じ空間にいても気を使わなくてもよいように、リビングは広めに設計することです。寝室以外にもプライベートな空間があれば、さらにストレスを軽減できます。浴室や脱衣所については、施錠可能にすることで、プライバシーを確保しましょう。洗面室を独立して配置すれば、生活の流れもスムーズになります。

 

部分共有型で成功する間取りのコツ

部分共有型の間取りで快適な生活を送るには、どの部分を共有し、どの部分を独立させるかがポイントです。ライフスタイルに合わせて、間取りを検討しましょう。例えば、浴室を使う時間が重ならなければ、浴室を共有するとよいでしょう。

家族とのコミュニケーションを大切にし、共に食事を取ることが多い場合は、キッチンやダイニングを共有しましょう。一方、夕食の時間帯が異なる場合は、独立させることをおすすめします。

 

完全分離型で成功する間取りのコツ

完全分離型の間取りで快適に生活するためのコツは、玄関の位置を離すことです。外出や来客のタイミングで気を遣う場面を減らせます。水回りの設備や寝室は、上下階で同じ位置、もしくは左右隣接して配置し、音によるストレスを軽減しましょう。
2棟による完全分離型の場合、各世帯で自由に間取りを設計できます。ただし、適度なコミュニケーションのために、自然に交流できるスペースを設けることをおすすめします。

 

二世帯住宅の間取りで成功するためのポイント

快適な生活を送るためには、間取りについて慎重に検討することが大切です。ここでは、検討するためのポイントを解説します。

 

生活のリズムをお互いに把握しておく

適切な間取りを検討する上でのポイントは、生活のリズムをお互いに把握しておくことです。1日の生活スケジュールを書き出して、起床や就寝時間、食事、入浴などのタイミングの違いを明確にします。水回りや玄関を共有するか、独立させるかを判断する上で重要です。家族の人数やそれぞれの生活スタイルによって、共有・独立のメリットとデメリットが異なります。

 

家事の分担などルール作りをしておく

家事の分担に関する話し合いも、適切な間取りを検討する上で重要です。料理や洗濯、掃除などについて、どのように分担するかを話し合い、ルールを作ることをおすすめします。子育てについても、どの程度協力してほしいかを事前に伝えましょう。どの設備を共有・独立させるかの判断に役立ちます。

プライベートなスペースが少なすぎるとストレスが溜まる可能性があります。一方、共有スペースが不足すると家事や子育てでの協力が難しくなることを、理解しておきましょう。

 

二世帯住宅の費用相場

二世帯住宅の費用相場は、住宅性能や設備、デザイン、建材の種類など、あらゆる要素で左右されます。あくまでも大まかな目安ですが、一般的には、完全共有型の場合、1,800~3,600万円程度です。部分共有型は2,400~4,500万円程度、完全分離型で、3,000~5,400万円程度といわれています。共有部分が多いほど、費用が抑えられる傾向にあります。

 

二世帯住宅にするメリット

二世帯住宅での生活には、さまざまなメリットがあります。ここでは、主なメリットを解説します。

 

経済的な負担を抑えられる

二世帯住宅のメリットの1つは、経済的な負担の軽減です。建築費を両世帯で分担すれば、ひと世帯当たりの負担を抑えられます。実家を建て替える場合は、土地代も不要です。日常生活を共にすることで、光熱費の削減も期待できます。さらに、子が親と同居すれば、別居よりも相続税を抑えられる可能性があります。

 

家事・子育てなどで協力してもらえる

家事や子育てに関して協力を得やすいことも、二世帯住宅のメリットの1つです。同居することで、どちらかの世帯が忙しいときや不在時、緊急時などに助け合えます。
例えば、帰りが遅くなる日には夕食の準備や洗濯物の取り込み、宅配便の受け取りなど、日常の多くの面で協力を期待できるでしょう。子どもが急に病気になったときも、親世帯に協力を仰ぐことで、仕事の早退や欠勤の頻度を抑えられ、仕事と家庭のバランスを保てます。

 

親世帯のサポートができる

二世帯住宅のメリットとして、親世帯を近くで支えやすいことも挙げられます。親が高齢になると、健康状態に対する心配ごとが増えます。一緒に住むことで、日々の様子を把握しやすくなり、タイムリーなサポートが可能です。急な発病や入院などに、すばやく対応できる体制は、安心感にもつながります。

 

二世帯住宅にするデメリット

二世帯住宅での生活には、いくつかのデメリットも存在します。同じ建物内での生活によって、プライバシーの確保が難しい点が挙げられます。活動時間帯や共有スペースの使用方法の違いなどから、日常的なストレスが生じやすいこともデメリットです。水道光熱費の負担割合に関しても、金銭的な不満が生まれる可能性があります。

 

二世帯住宅の間取りで成功するための注意点

二世帯住宅の間取りを満足いく形にするためには、実績のある不動産やハウスメーカー・工務店に依頼し、複数のオプションを比較・検討することが重要です。

二世帯住宅は、多くの観点で世帯間の調整が必要です。人数が多い上、世帯ごとの立場や要望も異なるため、双方が納得できる解決策を見つけるのは、容易ではありません。専門家に、間取りに関する調整や方向修正を任せることが、有効な手段となります。

 

まとめ

二世帯住宅は、経済的なメリットや世帯間での日常的な協力を期待できます。一方、生活を共にすることで生じるストレスに注意し、間取りを工夫することが重要です。

 

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執筆:イエタッタ埼玉編集部
注意:2023年10月27日時点の情報を基に執筆しております。最新情報と異なる場合がございます。