COLUMN家づくりコラム
家を建てるための手段や予算の目安|手順や注意点も含めて解説
一戸建てを建てたいけれど、何から始めたらいいのかが分からない人は多いのではないでしょうか。この記事では、家を建てるときの流れや注意点など基礎知識を解説します。家をスムーズに建てるために、あらかじめやるべきことを確認しておきましょう。家を建てるための手段や予算の目安などを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
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家を建てるには
家を建てるには、やるべきことを整理しましょう。情報収集、依頼先、費用や土地の探し方について解説します。
はじめに情報収集を行う
家を建てることになったら、まずは情報収集から始めましょう。一般的には、雑誌やインターネットを活用しながら家づくりを進めます。
SNSで情報をチェックする
SNSで情報をチェックすることは、情報を収集する方法の1つです。画像が多く投稿されるInstagramは、住みたい場所や理想の家をチェックしやすいといえます。気に入った家の構造があれば、画像を保存しておきましょう。保存した画像は、フォルダに別けておくと、見やすくて便利です。
家族の要望や暮らし方をまとめる
家族全員が納得できる要望を、まとめておくのも重要です。人それぞれに好みがあるため、家族の意見が実現できるような家を考えましょう。すでに家を建てた人から話を聞き、さまざまな工務店やハウスメーカーの資料を取り寄せると、知識を深められます。
どのような依頼先があるのかを把握する
自分のイメージに合った設計や施工をしてくれる依頼先を選びます。多くの場合、家を建てるのは生涯に1度です。技術力だけではなく、保証やアフターメンテナンスなど依頼先の取り組みをチェックし、総合的に判断することがポイントです。依頼先には、ハウスメーカーや工務店、設計事務所があります。それぞれの特徴を把握し、相性のよい依頼先を探してください。
ハウスメーカー
規格化された住宅の大量生産を可能にしているのが、ハウスメーカーです。住宅の商品化により、部材の生産から工事、アフターサービスまでシステム化できていることがメリットといえます。
工務店
工務店は、地域に密着した建設会社を指し、大工さんを束ねています。ハウスメーカーや設計事務所に依頼をしても、実際に家を建てるのは大工さんです。中間会社がないため、比較的安価に抑えられるのがポイントとなります。
設計事務所
設計事務所は、建築士が運営する事務所です。設計事務所は主に設計のみを行い、工事は工務店が担当します。2社が関わるため、割高に感じられる人もいるでしょう。高低差のある土地や変形地に家を建てるケースでは、安くなる場合があります。
一戸建ての費用を考える
一戸建てを建てるには、土地や住宅建築費以外に住宅登記や引越しなど、さまざまな費用がかかります。「土地」「建物」「入居後」「諸費用」にかかる費用を、あらかじめ把握しておきます。頭金や住宅ローンなどの支払い方法についても、確認しておくとよいでしょう。
土地購入の手数料や住宅ローンの事務手数料、固定資産税など、トータルでどのくらいの費用になるのかを、考えておくことが重要です。外観やインテリアは、複雑になればなるほど費用がかかるため、予算と費用を見比べておくのも大切です。
土地の探し方について
土地は、建てられる建物規模や費用の予算を把握したうえで探します。全国の市区町村には「都市計画法」があります。検討している土地に家を建てられるかどうかは、役所にある「都市計画図」で確認しましょう。家を建てられない場所もあるため、注意してください。
土地の広さや価格だけではなく、地盤の確認も必ず行いましょう。広さや価格が条件以上によい場合でも、別途費用がかかるケースもあります。
家を建てるときは、土地がない場合とある場合で、手順が異なります。土地がなければ、土地探しからスタートしなければなりません。土地探し後の手順についても解説するので、家を建てるのに最適なスケジュールを組めるよう、参考にしてください。
土地がない場合
土地がない場合、土地を探す方法は2種類あります。1つ目は、不動産会社やハウスメーカーに依頼をする方法です。2つ目は、インターネットで不動産情報を探し、土地を見つける方法です。土地が見つかったら、敷地と地盤の調査を行います。
土地がある場合
土地がある場合、建て替えと新築で手順がわかれます。建て替えをするときは、仮住まいを探してから古い家を解体します。新築は、スケジュール通りに家を建てられるのか、施工会社へ調査を行い、目途が立った時点で施工会社と契約をします。
家が建つまでの流れを確認する
家が建つまでの工程を把握しておくことも必要です。自分の理想とする家が建つまでの、基本的な流れを確認しておきましょう。
住みたいエリアを決める
住みたいエリアを決めて、土地探しを行います。学区や周辺環境などを踏まえて考えるとよいでしょう。依頼候補先やすでに決まっている依頼先に、土地について相談するのもおすすめです。実際に足を運んで土地や周辺環境を把握し、探した土地に家を建てられるのかを検討します。
家を建てた後に安心するためには、候補の土地から最寄駅までの時間や道のり、夜の人通りや街灯の数などにも目を向けましょう。
依頼先を決め予算計画の相談
まず、SNSやインターネットなどを駆使して依頼先を探しましょう。工務店・ハウスメーカーの相談会や住宅展示場に行くと、家のイメージが固めやすくなります。同時に、予算計画の相談をすることも可能です。
普段自分が利用している銀行や勤務先と連携している金融機関に、融資できる住宅ローンがないかを調査します。住宅ローンは、自分の年収で借りられる総額や月々の返済額を把握することが大切です。支払時期までに資金を調達できる方法を検討してください。
間取りや設備を決める
間取りや設備などの優先順位を家族で話し合い、必要な内容を施工会社に相談します。見積もりを確認しながら、予算を削れる部分は調整しましょう。間取りのプランや必要な設備を決める段階では、設備の仕様やデザインなどの打ち合わせをします。キッチンや浴室の細かい部分も検討し、予算内でバランスよく決めましょう。予算オーバーした際には、調整してバランスよく予算内に収めましょう。
この段階で、家の設計が決まるため、気になるところがあれば説明を受け、納得するまで確認します。家の設計プランが法令に適しているのかどうかの、建築確認申請や審査を行い、最終的な契約に進みます。
住宅ローンの本審査
住宅ローンは、仮審査と本審査を通過しなければ借入はできません。審査に通れば、土地や建物の支払いに合わせた住宅ローンを組めます。返済プランについては、施工会社や金融機関などに相談することがおすすめです。
着工から引き渡し
自分が希望する設備や仕様、デザインなどの設計が整ったら、いよいよ着工です。引越し後に近隣の人達とよい関係性を築くためには、着工前にあいさつすることをおすすめします。着工中は建築工程を随時見学しましょう。完成時は、立会いと家の確認が必須です。もし、建物に不具合があった場合には、修繕依頼をします。すべてに問題がなければ、引き渡しされます。
家を建てるまでの目安期間は1年
家を建てるまでの期間は1年が目安といわれています。1年という期間は、打ち合わせや工事がスムーズに進むケースであるため、参考程度にしましょう。依頼先を選定し、ローンを組むまでには5か月ほど、着工して入居までには4か月ほどの期間が必要です。こだわりが強ければ、1年以上かかることもあります。
注文住宅は、ゼロから計画を立てるため、依頼先と打ち合わせを10回以上する場合もあります。入居時期を決めている人は、スケジュールに余裕をもち、逆算して計画を立てるのがポイントです。
家を建てるときの注意点
家を建てるときには、いくつか注意すべき点があります。家づくりにおいて大切なため、事前に把握しておきましょう。
地震などの自然災害を想定する
家を建てる前に、必ず「ハザードマップ」を確認します。ハザードマップは、国土交通省や各市区町村が作成する災害被害を予想するものです。台風や水害、地震などの被害を抑えるためには必須事項であり、避難場所の位置や、災害にあった場合にどのような行動が必要なのかも分かります。ハザードマップを確認できると、地盤改良の必要有無を検討できるため、メリットといえます。
また、家を建てたときの強度を長く保つためには、構造材を比べることや、構造の要である接合方法の確認も重要です。接合部分がしっかりしていれば、大きな地震の力を受けても、構造を維持できる可能性が高まります。
コンセントやエアコンの位置に注意
コンセントやエアコンの位置など、配線と電圧は、住んでから後悔することが多いため注意すべきポイントです。コンセントは、設計段階で念入りに確認しましょう。たとえば、一般的にタコ足配線が多いテレビの周辺はコンセントを多めに設置したり、ベランダや庭などにもコンセントが必要かどうかを考えたりします。
家を建てる際には、生活動線を考えて間取りを決めることも大切です。家事がしやすいようにキッチンと洗面所を近くする、来客時に生活動線を見せない間取りにするなど、工夫するとよいでしょう。
収納スペースを決める
家を建て実際に生活をした際に困らないためにも、収納スペースについては事前にしっかり確認しましょう。間取りや設備を決めるうえで、家族の人数や荷物の量を把握し、収納スペースを考えます。将来、収納スペースが今よりも必要になりそうな場合は、余裕を持って用意することをおすすめします。
まとめ
家を建てるために重視する内容は、それぞれの家族によって異なりますが、家を建てる手段や注意点に大きな違いはありません。家族と話し合いながら理想の家を建てられるように、あらかじめ優先順位や全体の流れを考えておきましょう。
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執筆:イエタッタ埼玉編集部
注意:2024年1月25日時点の情報を基に執筆しております。最新情報と異なる場合がございます。