COLUMN家づくりコラム
\和食に欠かせな~い!/しょうゆの奥深さを体感しよう♪@比企郡川島町
川島町は、江戸時代よりしょうゆの産地として栄えた地域。その名のとおり、四方を川で囲まれた地の利を生かし、和舟で運ばれたしょうゆは江戸の台所を支えました。ということで、今回は川島町にある「金笛しょうゆパーク」を紹介!春休み後半戦は、ぜひ親子で食育体験してみませんか?
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金笛しょうゆパークとは?
「金笛しょうゆパーク」は、しょうゆの体験型複合施設。川島町で江戸時代よりしょうゆづくりを行なう「笛木醤油」が創業230年を迎えた2019年にオープンしました。ここでは、しょうゆを味わえるほか、しょうゆづくりを間近に見学できるとあって、年間約6万6000人が訪れる人気のスポットです。
しょうゆのづくりが学べる!「金笛しょうゆ楽校」
金笛しょうゆ楽校の受付
ここに来たならぜひ体験すべきは、しょうゆの工場見学。ということで、早速「しょうゆ楽校」に入学~!
しょうゆをテーマに、実際にしょうゆを作っている蔵人の先生の解説でとともに酒蔵を回りながら学んでいきます。渡される教科書は、社会、国語、理科の科目別にしょうゆの興味深い内容がび~っしり!これだけでも参加する価値ありです。
【1時間目】社会
まずは「前蔵」と呼ばれる原料の貯蔵庫で、地元・川島町の歴史や原料について学びます。
しょうゆは大豆や小麦のほかにもさまざまな原料で作られる(写真は屋外のミニミュージアムの展示)
実はしょうゆって、味噌と深いかかわりがあるんです。
鎌倉時代、中国から伝わってきた味噌。この味噌の底に溜まった液体が、しょうゆの起源といわれています。やがて近畿地方にしょうゆ産地が形成され、江戸時代中期には関東で江戸の人々の嗜好に合った濃口しょうゆが生産され始めました。
【2時間目】国語
次に「麹蔵」で小麦や大豆がどのように変化するのかを見学します。
「かいつき」の様子(写真は仕込み蔵)
麹と塩水を混ぜながら木桶に仕込んだ状態を「諸味(もろみ)」といい、長い櫂棒(かいぼう)で木桶内に空気を送る「かいつき」という作業をしながら、木桶の微生物の活動を活発化させます。
長期熟成をすると、色や香りに変化が。ちなみに、しょうゆに含まれる香りの種類は、なんと約300にもおよぶのだとか。奥深い香りを体感しましょう。
【3時間目】理科
「仕込み蔵」では発酵の不思議を楽しく学んでいきます。
38本の木桶がならぶ。間近で見るとその大きさにびっくり!
笛木醤油の「仕込み蔵」にある木桶は38本。高さ約2mの木桶で作られるしょうゆの量は、1本につき5000~8000リットルにおよびます。ちなみに、使用している木桶は、150年を目安に変えるそう。木桶の経年が味わいとして楽しめるのも、天然醸造で作られるしょうゆならではです。
後世に継承したい~木桶づくりの取り組み~
時代とともに天然醸造によるしょうゆづくりは減少傾向にあり、全国的に木桶職人も減っています。そこで、笛木醤油で木桶職人を応援する取り組みにも注力しているそう。伝統ある木桶仕込みのしょうゆ文化を子どもたちにつなぎたいという想いから、木桶職人集団「結い物で繋ぐ会」のメンバーとともに、2016年から木桶制作も行なっています。
しょうゆの奥深さが堪能♪ グルメ&おみやげ
醤油屋の木桶うどん ~2種のおつゆ~ おばんざいセット ¥1680
※うどんは温・冷から選択可。おばんざいセットは期間及び数量限定
しょうゆづくりの裏側をしっかり学んだら、そろそろおなかもすく頃。ランチは併設のレストランでいただきましょう。 イチオシは、「醤油屋の木桶うどん~2種のおつゆ~ おばんざいセット」。職人による手づくりの木桶に入ったうどんを川島町の郷土料理「すったて汁」と「葱ぶた肉汁」の2種で味わえます。埼玉地域の恵みと天然醸造のしょうゆの風味をた~っぷり堪能しましょう♪
金笛ソフトクリーム(ミルク/しょうゆ/ミックス) 各¥420
また、食後にはソフトクリームを♪ 全3種のなかでおすすめは「しょうゆ」。コクのあるしょうゆの風味にクリームの甘さが絶妙にマッチ!こっくりとなめらかな食感も相まって、ヤミツキになるお味♡
再仕込生醤油 ¥594(150ml)/¥1479(600ml)
生醤油とは火入れをしていないしょうゆのこと。丸大豆と小麦でていねいに麹をつくり、塩水の代わりに生醤油で仕込んだしょうゆは、脂ののった刺身と相性抜群♪
おみやげコーナーには、ここで作られるさまざまな種類のしょうゆや施設内で作られるバウムクーヘンも販売。ぜひ、ここでしか買えないスペシャルなアイテムをゲットしましょう。
木桶バウム しょうゆ ¥1450(カットバウムは¥230)
金笛しょうゆと川島町産の鶏卵を使用。しょうゆの風味とすっきりとした甘さのバームクーヘンはクセになる味わい♪
施設内には実物の木桶で作られたフォトスポットも。記念の1枚をここでパシャリ♪
施設情報 金笛しょうゆパーク
●住所 比企郡川島町上伊草660
●電話 049-297-0917
●営業時間
【直売店】10:00~17:00
【レストラン】11:30~17:00(食事L.O14:00/カフェL.O16:00)
【金笛しょうゆ楽校】 ※所要時間は約30分間
平 日 10:30~(月曜なし)/12:30~/13:30~
土日祝 10:30~15:30まで全10回(12:30~の回は無し)
●休み 年末年始休み
●駐車場 有(27台)
※詳細はホームページで要確認
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ピースなじかん
「モノ・コト・トコロ・ヒト」× 独自の「埼玉力」で、子育てファミリーの知的好奇心を刺激!育児が楽しくなるきっかけを届けるフリー・マガジン。主に埼玉県内の幼稚園や保育園などで配付。
取材協力/金笛しょうゆパーク
取材・文・編集/山口瑠美子(ピースなじかん編集部)
※この記事は『ピースなじかん』2024年冬号vol.28の記事をリライトしています